作品概要

求婚者》は、画家のエドゥアール・ヴュイヤールによって制作された作品。制作年は1893年から1893年で、スミス・カレッジ美術館に所蔵されている。

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《求婚者》は、19世紀から20世紀のフランスの画家でナビ派のひとりにかぞえられるエドゥアール・ヴュイヤール(1868-1940)によって1893年に制作された油彩画である。ヴュイヤールのほとんどの作品に劇的な内容は見られないが、この場面はわずかだが演劇的雰囲気がうかがわれる珍しい作品である。

モデルの3人

ヴュイヤールは、裁縫する女性をモデルとした作品を多く描いている。それは画面右に配置された彼の母親が裁縫工房を経営していたからだ。本作は、パリのサン・トノーレ街にあったヴュイヤールの母の仕事場を描いている。

ここに登場しているモデルたちは、画面右のヴュイヤールの母親と、衣服の素材をより分けるのに忙しいヴュイヤールの姉マリーと、その若い女性を花模様の仕切りの向こうから気恥ずかし気にのぞいているヴュイヤールの親友の画家のケル=クサヴィエ・ルーセルの3人だ。当時ケル=クサヴィエ・ルーセルは姉マリーの婚約者だった。お互いを深く気づかいあっている姉と友人に、ヴュイヤールは愛情のこもったまなざしを向けている。

縫製という仕事を表象

3人のうち、とくに個性を最小限にとどめて描かれた女性2人は、洋服の柄や背景と調和しているまるで縫製という仕事を表象している。マリーのドレスの色や柄を周囲の空間に描いていることからも明らかだ。

マリーの柄入りのドレスと背景は、生地から仕立てたドレスを縫う毎日の作業を連想させる。そういった繰り返される仕事だったり、仕事で没個性に至る境地だったりを際立たせるように、ヴュイヤールは配色や布地の柄を工夫している。画家の発想の豊かさがうかがえる一枚だ。

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基本情報・編集情報

  • 画家エドゥアール・ヴュイヤール
  • 作品名求婚者
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1893年 - 1893年
  • 製作国フランス
  • 所蔵スミス・カレッジ美術館 (アメリカ)
  • 種類油彩
  • 高さ31.7cm
  • 横幅36.4cm
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