作品概要

『ロレンザッチオ』のためのポスター》は、画家のアルフォンス・ミュシャによって制作された作品。制作年は1896年から1896年で、ミュシャ美術館に所蔵されている。

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『ロレンザッチオ』のためのポスターはアルフォンス・ミュシャによって1896年に制作されたリトグラフ作品である。この作品はサラ・ベルナール主演の舞台『ロレンザッチオ』の宣伝のために制作された。

『ロレンザッチオ』

『ロレンザッチオ』はアルフレッド・ミュッセによる16世紀のフィレンツェを舞台とした劇である。この劇でサラ・ベルナールは初めて男性の役に挑戦した。フィレンツェの貴族メディチ家のお家騒動に取材したこの物語でサラはロレンツィーノ(ロレンザッチオ)・デ・メディチに扮する。

ロレンザッチオはフィレンツェを支配していた暴君アレッサンドロ・デ・メディチを義憤から暗殺するが、しかし結局フィレンツェではメディチ家の支配が存続し、ロレンザッチオの正義感からの暗殺は無駄に終わってしまう。そして新たにフィレンツェ公となったコジモ・デ・メディチによってロレンザッチオは暗殺される。

この劇は1830年の7月革命(王政復古により即位したシャルル10世がオーストリアに亡命し、ブルジョワジーに支持されたルイ・フィリップが即位した)の直後に書かれてたもので、共和制をうたいながらも単なる暴動に堕していく民衆の心理を皮肉に描き出している。

作品

画面の上下に「ロレンザッチオ」、「ルネサンス座」の文字があり、その間に大きなS字を描いてサラ・ベルナール扮するロレンザッチオの姿が表されている。彼は口元に右手を当てて考えに沈んでいる。

背景の左上には6つの赤い丸薬が表されたメディチ家の紋章があり、また背景全体をフィレンツェ特産の織物を思わせる柄が覆っている。そこに襲いかかるドラゴンは暴君アレッサンドロを表していて、フィレンツェとメディチ家が彼によって危機に陥っていることを表している。ロレンザッチオの思案の内容は彼の足元に暗示されている。すなわち、剣に貫かれているドラゴンがアレッサンドロの暗殺を示しているのである。

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基本情報・編集情報

  • 画家アルフォンス・ミュシャ
  • 作品名『ロレンザッチオ』のためのポスター
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1896年 - 1896年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ミュシャ美術館 (チェコ)
  • 種類リトグラフ
  • 高さ203.7cm
  • 横幅76cm
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