作品概要

ダナイデス》は、画家のルネ・ラリックによって制作された作品。制作年は1926年から1926年で、ラリック美術館に所蔵されている。

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ギリシア神話が題材

ラリックのガラス工芸家時代の作品。当時流行していたアール・デコ様式で好まれた古典的な題材の花器である。

ラリックがデザインしたジュエリーや香水瓶には、使用するのが女性だからか、様々な姿形の女性が登場する。例えば花や昆虫と一体化した女性、古代ギリシア・ローマ風のドレスをまとった女性などである。花器やボウルには、人魚や水を司る精霊といった水に関係した女性の姿がデザインされたものが多い。この花器は冥界で水汲みをする娘たち、ダナイデスを題材としている。

ダナイデスとは、ギリシア神話に登場するアルゴス王ダナオスの50人の娘たちのことである。彼女たちはダナオスの双子の兄弟アイギュプトスの50人の息子たちと結婚することになった。だが父親の命により、娘たちは一人を除き全員が結婚初夜に自らの夫を殺害してしまう。その罰として、彼女たちは冥界で穴の開いた器に永遠に水を運び続けることとなった。この花器にデザインされているのは、娘たちが大きな水甕を肩に乗せて、足元にあるであろう器に水を注いでいる様子である。

一貫した光の美学

この花器はラリックが好んだオパルセントガラスと呼ばれる乳白色のガラスで製作されている。一方、ジュエリーをデザインする際にラリックが好んでいた宝石はオパールであった。どちらも乳白色で、光の効果で様々な色合いに変化するという特徴を持つ。50代で宝飾デザイナーからガラス工芸家に転身したラリックだが、光の効果を追求するという美学は変わらなかったようだ。

基本情報・編集情報

  • 画家ルネ・ラリック
  • 作品名ダナイデス
  • 制作年1926年-1926年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ラリック美術館 (フランス)
  • 種類ガラス工芸
  • 高さ18cm
  • 横幅?cm
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