作品概要

エルサレム落城》は、画家のニコラ・プッサンによって制作された作品。制作年は1638年から1639年で、美術史美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

主題

ティトゥス率いるローマ軍による、西暦70年のエルサレム落城を描いたこの大作は、背景が風景というよりむしろ市街の景観であるが、プサン作品の典型である。この作品はローマに対するユダヤ人の反乱、そして最初の成功の後、西暦70年の最終的な敗北にいたるまでが記された年代記である「ヨセフスのユダヤ戦記」の場面に間違いなく着想を得たものである。

プッサンの表現

忙しく、力強いイメージの中で、プッサンは画面前側にユダヤ軍完敗の様を描き、左に寺院の略奪、そして火事で囲まれる建物を描いた。ティトゥスの馬と彼の上にあげた右手の鮮やかな白の色合いのおかげで、彼は中心的存在になっている。ローマ人のために擁護人になったヨセフスは、ユダヤ戦争で寺院と街が燃やされ、崩壊していくことから救おうとすることをティトゥスに指摘するが、そのことに非常に苦心した。しかし、ティトゥスの兵士たちを抑えることはできなかった。彼の上げた右手は寺院やその周辺を救うことに挑戦する彼の自信過剰さが表れている。ティトゥスと何人かの兵士たちが見上げた視線の左上方には、この作品の理念があり、重大な注意を払うようにも見て取れる。

プッサンの市街の景観や寺院の描写の詳細のいくつかは、エルサレムではなく、ローマの街が描かれている。したがって、寺院はローマのパンテオンに似ているが、ギリシャ建築の屋根のある柱廊と右にある礼拝堂のように、建築的な詳細のいくつかは歴史的には正確である。しかし、ティトゥスと彼の馬は、ローマのカンピドリオの丘にかつて立っていたローマ皇帝の馬の彫像の一つに似ている。

家にある絵画、高額で売りませんか?

ニコラ・プッサンと思われる作品など、もし家に絵画や骨董品がある場合、こたろうで無料査定してみませんか?日本全国で出張買取可能、高額査定、現金支払いなど、メールや電話で気軽に査定することが出来ます。

骨董品・古美術品・絵画を無料査定
作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家ニコラ・プッサン
  • 作品名エルサレム落城
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1638年 - 1639年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵美術史美術館 (オーストリア)
  • 種類油彩
  • 高さ199cm
  • 横幅148cm
  • 投稿日
  • 編集者
  • エルサレム落城の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。