作品概要

熟したさくらんぼう》は、画家のジョン・エヴァレット・ミレイによって制作された作品。制作年は1879年から1879年で、個人蔵に所蔵されている。

詳細な画像を見る

ラファエル前派から解き放たれてからの作品

《熟したさくらんぼう》には、1870年代のミレイの流動的で官能的な筆づかいの成果が表されている。その絵の中でミレイは、モデルを務めた子どもの個性が最大限に繊細かつのびのびと絵の中で自発的に生きるように、これ見よがしに持っていた技術を絵に込めた。

ミレイがラファエル前派の厳密性から最初に解き放たれたのは1850年代半ばであったが、これは、心理的な辛さとそれに相まった卓越した魅力、および、比喩的な主題や肖像画に見られる愛らしさを狙った芸術スタイルに向けての、長い進化の始まりに過ぎなかった。

自身の研究内容を取り入れた絵

《熟したさくらんぼう》のテーマの一つは、子どもの時に好奇心から生み出されていたであろう控えめな冷静さが混じった子どもらしい純真さである。子ども時代にまさにその経験をして、絵を見て頭の中でシミュレートまたは再現しようとそそられた大人世代には魅力的に映った。

この時期にミレイの芸術が洗練されたのは、彼がヨーロッパの古い歴史的傑作と英国の歴史的な学校を研究していたからである。《ブラウン・ボーイ》として知られているチャールズ・リデルの肖像画など彼の1870年代の作品は、ティツィアーノによって確立された肖像画の伝統を模倣していた。

ミレイはロイヤルアカデミーへディプロマとして提出した《ヴェラスケス回想》で、スペインの学校から受け継がれた色彩の強さというより色調への依存とともに、面倒なことや苦労することを暗示的に回避しながら、絵画的なスキルを習得した。他の場面では、ミレイはファン・ダイクの作品あるいは、現在のようにジョシュア・レイノルズ卿の作品に由来する作品のプロトタイプを描いた。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家ジョン・エヴァレット・ミレイ
  • 作品名熟したさくらんぼう
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1879年 - 1879年
  • 製作国イギリス
  • 所蔵個人蔵 (不明)
  • 種類油絵
  • 高さ1345cm
  • 横幅900cm
  • 投稿日
  • 編集者
  • 熟したさくらんぼうの感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。