作品概要
《ムーラン・ルージュにて》は、画家のアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックによって制作された作品。制作年は1892年から1895年で、シカゴ美術館に所蔵されている。

《ムーラン・ルージュにて》はフランスの画家アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックによる油彩画である。1892年から1895年の間に描かれた。
1889年にパリに作られたキャバレー、ムーラン・ルージュ描いた、ロートレックによる数々の作品の一つである。他には《ムーラン・ルージュにて、踊り》や、ポスター《ムーラン・ルージュのラ・グーリュ》などがある。
画家の生い立ち
アンリ・マリー・レイモンド・ド・トゥールーズ=ロートレック=モンファ――この長い名前は彼の高い社会的地位を反映している――は、南フランスの貴族の家に生まれた。特権階級の暮らしの中で育った彼は動物を愛し、乗馬を好んだ。
生まれながらに病弱だった彼の骨は弱く、二度の大きな事故で両足の大腿骨を骨折した後、脚の成長が止まってしまった。ロートレックが成人したときの身長は152cmで、上半身は大人だが脚は子どものままだった。
図像解説
テーブルの周りに座る3人の男性と2人の女性が描かれている。テーブルに座る人物のモデルは右から左に向かって、エドゥアール・デュジャルダン、ダンサーのラ・マカロナ、写真家ポール・セカウ、同じく写真家のモーリス・ギベールある。右の前景の女性はイギリス人ダンサー、メイ・ミルトンである。右の背景には、パートナーと一緒にいる踊り子ラ・グーリュが見える。左の背景にはロートレック自身と、そのいとこであるガブリエル・タピエ・ド・セレイランが描かれている。
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