作品概要

レスラー》は、画家のオノレ・ドーミエによって制作された作品。制作年は1852年から1852年で、オードロップゴー美術館に所蔵されている。

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《レスラー》は、諷刺版画家であり油彩画家でもあるオノレ・ドーミエ(1808-1879)によって制作された油彩画である。

当時流行した競技

主題は、当時もっとも流行したグレコ・ローマン型レスリングに着想を得ている。この競技は、相手の腰から下をつかむことや足を使っての攻撃を禁止している。こうしたレスリングの試合やレスラーの姿は、ドーミエばかりではなく、挿絵画家のポール・カヴァルニや、画家のギュスターヴ・クールベも描いている。

画面左奥では、試合に群衆が試合にひきつけられているようすを示している。明るいリングの上では、2人のレスラーが組み合う姿が誇張された輪郭線で描きだされている。

ドーミエの独特な視点

ドーミエの油彩画は、常にモデルのプライベートな領域まで踏みこんでいる。それは画家自身の独特な視点のなせる業だろう。本作でフォーカスされているのは、戦っていないレスラーだ。前方の大柄の男は、戦う前なのだろうか、それとも戦いを終えたばかりなのだろうか。背後にある戦いの場である競技場をそっと見ている。

また、本作では、戦いの場と舞台の袖の場を描くことで、光と陰のコントラストを巧みに作りだしている。また、公共の場とプライベートな空間、積極性と受動性、力を出し合う男たちとひっそりと物陰からその様子を見やる男、というように、対極にある2種類のものを内在させている。

注目したいのは、前景の大きな人物の右腕だ。右腕は赤いカーテンを反映している。それはまるで印象派のテクニックのようでもある。後期に見られるような自由闊達な筆さばきは、本作では見られない

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基本情報・編集情報

  • 画家オノレ・ドーミエ
  • 作品名レスラー
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1852年 - 1852年
  • 製作国フランス
  • 所蔵オードロップゴー美術館 (デンマーク)
  • 種類油彩
  • 高さ42cm
  • 横幅27.5cm
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