作品概要

二人の若い農婦》は、画家のカミーユ・ピサロによって制作された作品。制作年は1891年から1892年で、メトロポリタン美術館に所蔵されている。

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図像解説

ピサロが晩年期に好んだ主題のこの作品は、二人の若い農婦が仕事から離れ、短い休憩をとっている様子を描いている。互いに向かい合う女性は一方が横顔で、もう一方はやや上から捉えられた斜めの視点により描かれている。空は、ピサロによる他の風景画では画面の3分の1を占めているが、本作では10%程度に圧縮され、前景は密接に配置された人物の後ろで平坦化されている。

この変則的なアングルは、ドガとともに葛飾北斎や歌川広重のような日本の浮世絵師のダイナミックな構成を探求したピサロの実験的な影響を示している。

消えゆく農村生活へ焦点を当てた作品

ピサロは、フランス、特にパリが急速に工業化され、近代化していた時代に、労働者の社会価値を強調するために、本作でこうした技術を使用した。ピサロはその後、ゆっくりと征服されつつあった農村生活の牧歌的な価値を示すことに焦点を当てて絵画を制作した。

技術及び影響

1891年、ピサロはすでに​点描画法から離れていた。この作品は、色の区切りにおけるさまざまな印象や、ジョルジュ・スーラの技法の代わりにピサロが開発した直感的なアプローチを示している。ピサロは手紙にて、「感覚」を探求したと説明している。

この作品が示している影響は、浮世絵だけではない。人物の大きさ、目立つ位置、そして丁寧に演出された関係は、当時のスーラの人物画《サーカス・サイドショー》(1877-1888、メトロポリタン美術館)やドガの作品の影響を示唆している。スーラのように、ピサロはジャン・フランソワ・ミレーによって描かれた農村の静かな尊厳にインスピレーションを得ていた。

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基本情報・編集情報

  • 画家カミーユ・ピサロ
  • 作品名二人の若い農婦
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1891年 - 1892年
  • 製作国フランス
  • 所蔵メトロポリタン美術館 (アメリカ)
  • 種類油彩、キャンバス
  • 高さ89.5cm
  • 横幅116.5cm
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