作品概要

遍歴の騎士》は、画家のジョン・エヴァレット・ミレイによって制作された作品。制作年は1870年から1870年で、テートギャラリーに所蔵されている。

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ミレイ唯一の裸婦像

《遍歴の騎士》は人が原寸大に描かれた大きな絵である。1870年にロイヤル・アカデミーにて展示されたとき、展覧会のカタログに印刷されたミレイの作り話が添付されていた。

「遍歴の騎士は、未亡人と孤児、そして苦しむ乙女を助けるために注文された。」

月の光景は明らかに中世の騎士道の行為を描写している。甲冑を着た騎士(ロンドン塔でミレイが見た例に基づいている)は、裸で木に縛られた女性を解放する場面にいる。白樺の木は、19世紀には一般的に女性として扱われ、「レディ・バーチ」と呼ばれることもあった。カバの小枝も伝統的に鞭毛のために使用されていた。

《遍歴の騎士》は、女性のヌードを描いたミレイの最初で唯一の試みであり、服をまとわない女性に焦点を当てた彼の表現に対して批判的な意見があった。 ミレイの自然主義的なアプローチは、ヌードを理想化して古典的な場面に置くというヨーロッパ本土でのありかたと比較された。これは当時フレデリック・レイトンやアルバート・ムーアのような画家によってイギリスで支持されたモデルである。

ミレイが裸婦像を描いた狙い

実はミレイは、自分が賞賛し、豊かな色使いの技術をまねようとしていた画家、ウィリアム・エーティによって始まった英国流ヌードのビクトリア朝初期の伝統を復活させようとしていた。それにもかかわらず、ミレイのヌード像の扱いと主題のあいまいさは、その女性があまりにリアルすぎると思った批評家を驚愕させた。

1870年6月にアート・ジャーナルは「作風はヌードの表現としてあまりにもリアルである。」と主張し、女性に対しての疑わしいいい加減な倫理観について憶測がたった。

最近の本作品のX線写真では、女性の頭と胴はもともと騎士の方に向いていて、見つめあっていることが明らかになった。多くの酷評と絵が売れなかったという事実と相まって、ミレイはキャンバスから女性の頭部と胸部を切り取って、これらの部分を再加工して女性が適度に離れていることを示した。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョン・エヴァレット・ミレイ
  • 作品名遍歴の騎士
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1870年 - 1870年
  • 製作国イギリス
  • 所蔵テートギャラリー (イギリス)
  • 種類油絵
  • 高さ1841cm
  • 横幅1353cm
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