作品概要

海の傍で雑談する二人の女たち、セント・トーマス島》は、画家のカミーユ・ピサロによって制作された作品。制作年は1856年から1856年で、ワシントン・ナショナル・ギャラリーに所蔵されている。

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20世紀絵画への橋渡し役

カミーユ・ピサロは、ユダヤ系ポルトガル人の家庭で生まれ、当時デンマーク領だったカリブ海バージン諸島のセント・トーマス島(現在はアメリカ領)で育った。

ピサロは、現実主義の風景画家カミーユ・コロー、クールベ、ミレーなどの影響を強く受け、数多くの若い画家に大きな影響を与えた。その結果、彼の作品は、19世紀から20世紀の現実主義と抽象主義、特にフランスの近代絵画の中で重要な橋渡しをした。美術的技法の進化に対する彼の個人的な投資は、20世紀のアヴァンギャルド(前衛派)の発展において大きく貢献した。

特に、ポール・セザンヌが、1870年代初めにルーヴシエンヌでピサロとともに絵画制作をしていた際、ピサロの作品を模写して印象派の技法を学んだことは有名である。この関係が、セザンヌが20世紀の「近代絵画の父」と呼ばれるようになるまでの長い道のりの重要な一歩だったとことは言うまでもない。

図像解説

この絵は、ピサロがフランスに移住してから1年後に完成した。画家の生地であるセント・トーマス島の海辺の道を歩く2人の女性が描かれている。

左中部から海に向かって下に広がっている紫色の丘は、背景で分割線として機能しており、カリブ海地域の色をバルビゾン派(戸外の風景を描く必要性を初めに主張したフランスの画家グループ)の穏やかな色調に溶け込ませるというピサロの技量を表している。

パリで描かれたこのピサロの初期作品に見られる成果は、生まれ育った地の光の影響を戸外の場面で捉えるという、将来印象派の中心的メンバーになることを予見するような要素を含んだものとなった。

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基本情報・編集情報

  • 画家カミーユ・ピサロ
  • 作品名海の傍で雑談する二人の女たち、セント・トーマス島
  • 制作年1856年-1856年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ワシントン・ナショナル・ギャラリー (アメリカ)
  • 種類油彩、キャンバス
  • 高さ27.7cm
  • 横幅41cm
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