作品概要

婦人帽子店》は、画家のポール・シニャックによって制作された作品。制作年は1885年から1885年で、ビュールレ・コレクションに所蔵されている。

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《婦人帽子店》は、フランスの新印象主義の最も重要な画家のひとりであるポール・シニャック(1863-1935)によって1885年に制作された油彩画である。婦人帽子店は、エドガー・ドガやメアリー・カサットなどの印象主義者がよく取り上げているテーマだ。

モデルはのちの妻

本作はパリの中心街サンティエ地区にある婦人帽子店の作業場を描いている。サンティ地区は衣料品を取り扱っている地域だと知られていた。帽子製作には、装飾担当と仕上げ担当の二種類の役割があった。当時の恋人でのちに妻となったバーサ・ロブレスは婦人帽子店で働いていた。

当時シニャックは精確に描写することを旨としていた。そのため、バーサから帽子店の財政情報を入手したり、帽子づくりに特別な関心を寄せたりしている。バーサは本作のモデルにもなっている。画面左のはさみをとりあげる女だ。

シニャックは印象派の画家ドガのように労働者階級の女性をありのままに描写するようなことはせず、ある意味、彼女らの地位を向上させるように描いた。

ドラクロアの影響

じっさい、本作は、新印象派の手法に取り組み始めた初期の頃の作品で、あとで点描画のスタイルに手直ししている。ウジェーヌ・ドラクロアに心酔していた彼は、表情豊かな色彩表現を使った。ドラクロアの《アルジェの女たち》と似た色使いをしている。ドラクロアとシニャックの絵画では、一般的に男性を排除して女性だけの世界を描いている。

ほぼ独学で絵画を学んでいたため、想像したイメージを現実のカンバスの上に持ってくるのに苦心していた。この婦人帽子店の作業場は、狭いスペースで、作業人どうしの親密性強調されている。新印象派の先駆けの作品なので、点描による色彩混合の効果は使っていない。

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基本情報・編集情報

  • 画家ポール・シニャック
  • 作品名婦人帽子店
  • 分類絵画
  • 制作年1885年-1885年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ビュールレ・コレクション (スイス)
  • 種類油彩
  • 高さ81cm
  • 横幅100cm
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