作品概要

ピンク雲、アンティーブ》は、画家のポール・シニャックによって制作された作品。制作年は1916年から1916年で、ボストン美術館に所蔵されている。

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《ピンク雲、アンティーブ》は、フランスの新印象主義の最も重要な画家のひとりであるポール・シニャック(1863-1935)によって1916年に制作された油彩画である。

アンティーブへ

1913年、妻バーサとの別れの色が濃厚になり、シニャックはジャンヌ・シエルマシエム=デグランジュとアンティーブの借家に移り住んだ。同年10月にはジネネットという娘が生まれている。バーサはサン=トロペに住みつづけ、シニャックとは友人関係を保っていた。

シニャックは、アンティーブでも、鮮やかな色彩の絵画を精力的に制作している。この頃になると、油彩だけでなく、水彩でも頻繁に描くようになる。後年になると、本作のようにテーマを港や河堤の景色のみ取り扱うようになる。旅行も好んで、数多くの場所を訪れ、絵を描いた。『ヴェネツィアの大運河』のなかで描かれたボートなどは、アンティーブやコンスタンティノープル、マルセイルで描かれたものと類似している。輝く色彩表現で、新印象主義の手法を忠実に表現している。美術歴史家のジョン・レイトンは「自制のきいた芸術だ」と述べている。

作風の変化

この頃になると、視覚的効果を駆使して、さまざまな自然の風景を表せるようになり、それまで抱いていた描写の苦しみから解放されている。画面は、中央に鮮やかな緑と青を配し、そのまわりを暖かみのあるオレンジと黄色と赤で囲んでいる。筆触を長くとり、絶えずうつろいゆく景色の臨場感を出している。新印象主義として描きはじめた当初の作品よりも、ロマンティックで生き生きとした1枚になっている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ポール・シニャック
  • 作品名ピンク雲、アンティーブ
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1916年 - 1916年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ボストン美術館 (アメリカ)
  • 種類油彩
  • 高さ71cm
  • 横幅91.4cm
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