作品概要

朝食(ダイニング・ルーム)》は、画家のポール・シニャックによって制作された作品。制作年は1886年から1887年で、クレラー・ミュラー美術館に所蔵されている。

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《朝食》は、フランスの新印象主義の最も重要な画家のひとりであるポール・シニャック(1863-1935)によって1886年から1887年にかけて制作された油彩画である。なかでも、本作はシニャックが1880年代に手がけた人物画の代表作である。1887年に開催されたアンデパンダン展へ出品されたほか、1888年の二十人会展へも出品されている。

図像解説

本作では、女と老人がテーブルの席についている。メイドがふたりに郵便物をもってきている。画面の女と老人は、画家の母と祖父である。シニャックはふたりをモデルにしてブルジョワ階級の朝食風景を描いた。画面前景右端で真横からの視点で描かれる初老の男は、朝の柔らかな光を浴びながら、ゆったりとしている。また画面奥の婦人はカップを手にしている。窓から降りそそぐ朝陽に背を向けた位置に座るため、その表情は陰に隠れ曖昧に見える。

作品中の人物は、みな生身の人間らしさを感じない。動作はぎこちなく、自分の殻に閉じこもっている。人物間の交流は皆無で、居心地の悪い雰囲気が日常生活の1コマとして描かれている。

点描画法

当時まだ若いシニャックが画業の道を歩みはじめたのは、印象派の画家としてだった。それが変わったのは1884年、ジョルジュ・スーラに出会ってからだ。親しい友人となったばかりではなく、スーラの色彩理論と点描法の追従者となった。

《朝食》はシニャックの点描画家としての初期の作品である。色彩の視覚混合と、オレンジとブルーの補色対比の効果の実験に果敢に取り組んでいる。友人スーラと同じく、パレットの上で絵の具を混ぜることはしなかった。そのかわり、原色のまま点でカンバスの上にのせた。そのため絵画から離れると、画家の狙い通り、目のなかで色が混じり合って見える。

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基本情報・編集情報

  • 画家ポール・シニャック
  • 作品名朝食(ダイニング・ルーム)
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1886年 - 1887年
  • 製作国フランス
  • 所蔵クレラー・ミュラー美術館 (オランダ)
  • 種類油彩
  • 高さ89cm
  • 横幅115cm
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