作品概要

赤い浮標》は、画家のポール・シニャックによって制作された作品。制作年は1895年から1895年で、オルセー美術館に所蔵されている。

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《赤い浮標》は、フランスの新印象派主義の画家ポール・シニャック(1863-1935)によって1895年に制作された油彩画である。制作された翌年となる1896年に開催されたアンデパンダン展に出品されたのは、フランス南部の保養地サン=トロペの小さな漁港などをテーマにした風景画だった。

海を愛するシニャック

海を愛し、自らもヨットを操縦したシニャックは、海辺や港の風景を描いた。漁港のある小さな村サントロペで一年の多くを過ごすようになると、アンリ=エドモン・クロス、アンリ・マティス、アンドレ・ドラン、アルベール・マルケなど多くの画家がこの地を訪れた。観光客でにぎわう人気のリゾート地となる前の出来事だった。

画面の半分衣装が青い海が占めているが、オレンジの家の反射部分がそれを中断している最前面の目立つ位置に置かれた赤い浮標は、港の淡い青色の水面と対照を際立たせている。青と赤の補色効果を使い、青という暗い色を足すことで抑揚をつけている。

厳格な新印象主義との違い

ジョルジュ・スーラにより創始された新印象派主義は、科学性を重視し、感覚で捉えて描きだすことはなかった。シニャックはモティーフのある場所ではなく、自身のアトリエで制作した。

《赤い浮標》の技法は、分割主義の特徴が色濃く残っているが、厳格な新印象主義とは一線を画している。文芸評論誌『白いレビュー』の発行者であるタデ・ナタンソンは「シニャックの鮮やかな色彩感覚の鋭敏さと構図の巧妙さがあいまって、奇跡的に美しい絵画を生み出している。称賛に値する」と語っている。

なお、本作以外にも『サン=トロペの港、満艦飾の帆船』などサン=トロペの港を描いた作品が数点ある。

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基本情報・編集情報

  • 画家ポール・シニャック
  • 作品名赤い浮標
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1895年 - 1895年
  • 製作国フランス
  • 所蔵オルセー美術館 (フランス)
  • 種類油彩
  • 高さ81cm
  • 横幅65cm
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