作品概要

サン=トロぺの港》は、画家のポール・シニャックによって制作された作品。制作年は1901年から1902年で、国立西洋美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

《サン=トロペの港》は、フランスの新印象主義の最も重要な画家のひとりであるポール・シニャック(1863-1935)によって1901年から1902年にかけて制作された油彩画である。現在は、国立西洋美術館のパーマネント・コレクションとなっている。

新印象主義の提唱者・スーラの死

1891年、新印象主義の維持とその理論の普及を行なったジョルジュ・スーラが32歳にして夭折したことは、シニャックにとって青天の霹靂だった。あまりにショックを受けた彼は、友人であり、画家でもあるアンリ=エドモンド・クロスの勧めもあり、翌年の1892年にヨットで地中海を巡航する旅に出た。この旅の道中で、サン=トロペという小さな漁港に辿りつく。以後10年はサン=トロペとパリを行き来しながら制作している。

画風の変化

この10年という間に、シニャックの芸術傾向は次第に変化している。構図では線による厳密さが和らぎ、筆触においても新印象主義のスタイルであった描点が大きくなる。後者に見られる変化は、点描派の当初の目的とする視覚混合を凌駕し、個々の色彩の特性とそれらのコントラストを強調している。

サン=トロペの港の全景を描いた本作は、この時期としてはモニュメンタルな作品であり、その変化のほどには目を見張るものがある。新印象派主義から脱却し、フォーヴィズムの誕生の布石となる片鱗が見てとれる。世紀の変わり目にシニャックの手がけた仕事の業績を代表する一枚となっている。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家ポール・シニャック
  • 作品名サン=トロぺの港
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1901年 - 1902年
  • 製作国フランス
  • 所蔵国立西洋美術館 (日本)
  • 種類油彩
  • 高さ131cm
  • 横幅161.5cm
  • 投稿日
  • 編集者
  • サン=トロぺの港の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。