作品概要

セイレーン》は、画家のジョン・ウィリアム・ウォーターハウスによって制作された作品。制作年は1900?年から1900?年で、個人に所蔵されている。

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美しき海の怪物

ウォーターハウス(1849-1917)はイギリスの画家で、神話や伝説、文学作品に登場する女性を描いたことで有名。この作品は、伝説上の怪物セイレーンの姿を描いたものである。

リラ(古代ギリシアの竪琴)を抱えて崖のふちに座り、自らが難破させた船の船員を見下ろしているセイレーン。一方の船員は、海に浮かんだまま崖の岩を掴み、未だセイレーンの魅力に惑わされている様子で彼女を見上げている。

ギリシア神話が起源

ギリシア神話に登場するセイレーンは、海の上で美しい歌声で船員を惑わし、危険な岩場に誘導して遭難・難破させる。3人一組で、1人は歌を歌い、もう1人はフルート、3人目はリラを演奏しているという。中世ヨーロッパのキリスト教世界では、セイレーンは女性の形をとった悪しき誘惑の象徴とされてきた。セイレーンの由来は、旅人を歌で誘惑する娼婦、あるいはそれに近い身を持ち崩した女性のことではないかとも言われている。

セイレーンは西洋絵画でよく描かれるテーマのひとつだが、ウォーターハウスをはじめとしたラファエル前派以降のイギリスの画家たちが特に好んで描いている。セイレーンは元々は上半身が人間の女性、下半身が鳥の姿をした怪物とされていたが、この作品が製作されたビクトリア朝時代は、セイレーンは人魚あるいはニンフの姿で描かれることが一般的であった。ウォーターハウスもこの作品でセイレーンを美しい女性の姿で描いている。ただし、別の作品《ユリシーズとセイレーン(1891)》では、ギリシア神話に伝わる通りの怪鳥の姿をしたセイレーンを描いている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス
  • 作品名セイレーン
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1900?年 - 1900?年
  • 製作国イギリス
  • 所蔵個人 (不明)
  • 種類油彩
  • 高さ81cm
  • 横幅53cm
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