作品概要
《メドゥーサの発見》は、画家のエドワード・バーン=ジョーンズによって制作された作品。制作年は1876年から1890年で、シュトゥットガルト美術館に所蔵されている。

未完成の連作
ペルセウス・シリーズは、エドワード・バーン=ジョーンズによって描かれた、十の場面からなる連作である。イギリスの政治家であり画家のパトロンでもあったアーサー・バルフォアの依頼により制作された。
描かれた作品の場面は順番に、《ペルセウスの召喚》《ペルセウスとグライアイ》《ペルセウスと海のニンフ》《メドゥーサの発見》《ペガサスとクリュサーオールの誕生》《メドゥーサの死》《岩と化したアトラス》《運命の岩》《果たされた運命:大海蛇を退治するペルセウス》《不吉な顔》となっている。
バーン=ジョーンズは、この作品に十年間を費やしたが、病気のために完成させることはできなかった。完成した作品は四つの油彩画のみ(《ペルセウスとグライアイ》、《運命の岩》、《果たされた運命:大海蛇を退治するペルセウス》、《不吉な顔》、いずれもシュトゥットガルト美術館蔵)であるが、ガッシュによるフルサイズの習作はすべての場面で存在する。
主題の物語
主題はギリシャ神話の有名な物語である。ゼウスの息子ペルセウスは、ゴルゴーンのメドゥサを退治し、その首を使って王女アンドロメダを救う。ルーベンスやティツィアーノ、ドラクロワなどによっても描かれてきた、人気のある主題である。バーン=ジョーンズは、この物語の主要な場面を十に分けて描いた。
図像解説
4番目の場面《メドゥーサの発見》では、ペルセウスがメデューサの隠れ家を探し出すところが描かれている。ペルセウスは鏡を使って直接顔を見ないようにしながら、彼女たちの様子をうかがっている。
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