作品概要

トリスタンとイゾルデ》は、画家のジョン・ウィリアム・ウォーターハウスによって制作された作品。制作年は1916?年から1916?年で、個人に所蔵されている。

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『トリスタンとイゾルデ』は、ケルトの説話を基に12世紀のフランスで成立した恋愛物語で、ビクトリア期の多くの絵画に描かれた。

死を覚悟した恋人達

トリスタンは、アイルランドの王女イゾルデを叔父のマルク王に嫁がせるため、船に彼女を乗せてコーンウォールへと向かっていた。だが、トリスタンはイゾルデを愛しており、イソルデもまた彼に惹かれるようになる。叶わぬ恋に死を決意した2人は毒をあおるが、毒は媚薬にすり替わっていた。媚薬を飲んだ2人はますます惹かれ合い、捕らえられたものの脱走して森に逃げこむ。

ウォーターハウスは、媚薬を毒薬と思い込んだ2人が、死を覚悟して薬を飲む直前の様子を描いている。杯を両手で持ったイゾルデの表情からは絶望が読み取れる。トリスタンは落ち着いて、運命を受け入れたかのような表情である。

分け隔てられた2人

2人は、間に配置された杯と薬瓶によって分け隔てられている。トリスタンの側には彼の兜と剣、ロープが置かれている。遠くには、トリスタンがイゾルデを送り届けなくてはならない王の城が描かれている。イゾルデの側には、王座のようにも見える椅子が置かれており、城に着けば王との結婚が待ち構えていることを示している。また、トリスタンの足元の板も2人の間に境界線を作り、結ばれる運命にない彼らの関係を表している。だが、トリスタンはまさにイゾルデの手から杯を受け取って境界線を越えようとしており、その後の2人が結ばれることが暗示されている。

ウォーターハウスは同年に同じタイトルでほとんど同じ構図の絵を描いている。ただしそちらでは薬瓶はトリスタンの側にあり、城はほとんど見えない。また、イゾルデの頭に王冠が載っており、彼女の足元には開いた本が置かれている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス
  • 作品名トリスタンとイゾルデ
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1916?年 - 1916?年
  • 製作国イギリス
  • 所蔵個人 (アメリカ)
  • 種類油彩
  • 高さ109.22cm
  • 横幅81.28cm
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