作品概要
《復活の朝》は、画家のエドワード・バーン=ジョーンズによって制作された作品。制作年は1882年から1886年で、テート・ブリテンに所蔵されている。

《復活の朝》は、ラファエル前派の画家エドワード・バーン=ジョーンズにより、1882年から1886年の間に制作された油彩画である。テート・ブリテンに所蔵されている。
主題
この作品は、ヨハネによる福音書第20章14節の以下の言葉を引用しつつ、ロンドンのグロスヴナー・ギャラリーに展示された。
「(マグダラのマリアが)そう言って後ろを振り向くと、そこにイエスが立っておられるのを見た。しかし、それがイエスであることに気がつかなかった」
描かれているのは、イエスの墓(すでに空である)の前にいるマグダラのマリアである。両端には二人の天使がいる。天使は彼女に「なぜ泣くのか」と問う。マグダラのマリアは、「誰かがわたしの主を取り去りました。どこに置いたのかわからないのです」と言う。上記に引用したのはこの直後の出来事である。
この作品は、ある出来事とその影響の間の空白の瞬間――ここではマグダラのマリアの視線とキリストへの気づき――を描いている。
モデルについて
マグダラのマリアのモデルとなったローラ・リトルトンは、1886年のイースターに亡くなっている。画家の妻ジョージアナ・バーン=ジョーンズによると、彼女の夫はその悲しみを表すため、左隅に「Memoriam LL Easter 1886」と記した。
描写、関連作品など
絵画は、バーン=ジョーンズがアンドレア・マンテーニャの影響を受けていた時期の終わりに描かれた。色調が悲しい雰囲気を強めている。天使たちが口に手を当てているのは、古代の崇拝のサインである。
バーン=ジョーンズはこの作品を描くまでに、同主題の作品を少なくとも二つ制作している。
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