作品概要

人魚》は、画家のジョン・ウィリアム・ウォーターハウスによって制作された作品。制作年は1900年から1900年で、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツに所蔵されている。

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孤独な人魚

ウォーターハウスがロイヤル・アカデミーの会員に選ばれた後に発表された作品である。この《人魚》は、アルフレッド・テニスンの詩『人魚』(1830)に着想を得た可能性がある。ウォーターハウスは代表作《シャロットの女》をはじめとして、テニスンの詩を基にした作品を複数描いている。

人魚には、人を惑わす魔力を秘めた存在としての一面がある。人魚はもともと、船乗りを美しい歌で誘い出して船を難破させ、死に至らしめる妖精セイレーンであった。その一方で、人間に恋をした末に命を落とす悲劇の存在でもある。

この絵の人魚は、周りに船がないことから、セイレーンとしてではなく、美しくまた孤独な存在として描かれている。雰囲気は穏やかで、物悲しさも感じられる。人魚は人気のない入江に独り座り、夢見心地で長い髪をとかしている。口はわずかに開き、歌を口ずさんでいるようだ。彼女の前には、真珠のネックレスが載った貝の器が置かれている。真珠は、海で命を落とした船乗りの涙でできているとも言われる。

作者について

ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスは、19世紀後半から20世紀初頭に活動したイギリスの画家。古代ギリシア神話やアーサー王伝説に登場する女性を描いた作品が有名である。

1871年にロイヤル・アカデミー・オブ・アーツに入学し、1874年、《眠りと異母兄弟の死》を夏の展覧会で発表。この作品が好評を博し、以後1916年までほぼ毎年定例の展覧会に出品していた。女性を単独で描いた絵が多いが、1880年代からはそれと同様に、複数の人物が登場する複雑な構図の作品をロンドンのロイヤル・アカデミーとニュー・ギャラリーの双方で発表していた。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス
  • 作品名人魚
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1900年 - 1900年
  • 製作国イギリス
  • 所蔵ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ (イギリス)
  • 種類油彩
  • 高さ96.52cm
  • 横幅66.68cm
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