作品概要

聖火の奇跡》は、画家のウィリアム・ホルマン・ハントによって制作された作品。制作年は1892年から1899年で、ハーバード大学・フォッグ美術館に所蔵されている。

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《聖火の奇跡》は、イギリス人の画家であり、ラファエル前派を1848年に創始した美術家の一人である、ウィリアム・ホルマン・ハントによる絵画である。

作品のテーマ

本作には、ギリシア正教における聖火の儀式が、イェルサレムの聖墳墓教会で執り行われている様子が描かれている。

本作で捉えられているのは、炎が部屋から出されて、ロウソクからロウソクへと引き継がれている様子である。右奥に描かれた神殿から、ろうそくが持ち出されているのが窺える。

風刺画として描かれた作品

本作はウィリアム・ホガースの画風を真似た、風刺的な絵として描かれた。

ハントは「聖火の奇跡」の儀式そのものよりも、その社会的及び民俗学的背景に集中した。彼はこの出来事を奇跡として捉えていなかったため、参加者の熱狂的でグロテスクな反応を前面に出した。

「聖火の奇跡」に対するハントの考え

ハントはこの聖火を方便としての嘘だと考え、キリスト教に混沌をもたらした、否定的なものと捉えていた。

ハントの画法の特徴

ハントの絵画は細部まで注意が行き届いており、鮮やかな色使いと複雑に組み込まれた象徴的要素が特徴的である。

ハントは自らの画法を形成するにあたって、美術評論家のジョン・ラスキンと、歴史家・評論家のトーマス・カーライルの著作に大きな影響を受けていた。ラスキンとカーライルは、世界が視覚的な記号により成り立っていると主張し、ラファエル前派の思想的背景にも大きな影響を与えた。

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基本情報・編集情報

  • 画家ウィリアム・ホルマン・ハント
  • 作品名聖火の奇跡
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1892年 - 1899年
  • 製作国イギリス
  • 所蔵ハーバード大学・フォッグ美術館 (アメリカ)
  • 種類油彩、キャンバス
  • 高さ92cm
  • 横幅125.7cm
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