作品概要

トランスノナン街、1834年4月15日》は、画家のオノレ・ドーミエによって制作された作品。制作年は1834年から1834年で、メトロポリタン美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

《トランスノナン街、1834年4月15日》は、諷刺版画家であり油彩画家でもあるオノレ・ドーミエ(1808-1879)によって制作されたリトグラフである。

制作の背景

1830年、七月革命が起き、ルイ・フィリップが国王に即位した。だが、〝市民王〟ルイ=フィリップとしての統治は、ブルジョワジーの利益の保護にあたるだけだった。これにより、労働者を取り巻く環境は悪化の一途を辿った。

1834年に暴動が起こり、兵士が殺された。これに過剰反応した残りの兵士が、1834年4月14日に報復した。老若男女かまわず、大量に殺した。ドーミエが《トランスノナン街、1834年4月15日》を制作したのは、他のリトグラフと同じく、社会に蔓延する不正を白日のもとにさらしたいという願いがあってのことだった。

眠るように死ぬ男

ドーミエのリトグラフは、時代を諷刺する薄い内容のものもあるが、本作は一度見たら忘れられない一枚だ。兵士が4月14日に起こした蛮行のあとに残るシリアスな雰囲気をありありと描いている。

画面中央の男は、寝巻きを着ていると直感的にとらえるだろうが、実際はベッドリネンにくるまれている。ベッドシーツのカバーを、ナイトキャップと寝巻きのように見せかけ、穏やかに眠る男は、死んでいるようには見えない。しかし、男の身体の下に目をやると、重さのためか赤ん坊が圧死している。画面左の暗がりに倒れているのは女、赤ん坊の母親だろうか。休息と平穏の象徴であるベッドの置かれた生活の場面で大量殺人が行われたことが、この事件の凄惨さを示唆している。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家オノレ・ドーミエ
  • 作品名トランスノナン街、1834年4月15日
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1834年 - 1834年
  • 製作国フランス
  • 所蔵メトロポリタン美術館 (アメリカ)
  • 種類リトグラフ
  • 高さ28.6cm
  • 横幅44.1cm
  • 投稿日
  • 編集者
  • トランスノナン街、1834年4月15日の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。