作品概要

ジュラ高原から下る牛》は、画家のテオドール・ルソーによって制作された作品。制作年は1834年から1835年で、メスダフ美術館に所蔵されている。

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《ジュラ高原から下る牛》は、ルソーの最も美しい作品の1つだった。しかし、時間の経過につれて化学分解が進行し、主に緑色だったこの作品の色は、暗く変化してしまった。岩壁を下る牛の群れとそれを率いる牛飼いのいる前景、そして空のほとんどを隠しているような木々の茂みの後景が、この作品の現在でもはっきりとわかる要素となっている。

サロン落選作

ルソーはこの作品において、通常の風景画とはまったく異なる場面を描いている。その構成は劇的に圧縮されており、西洋の伝統的な風景画は通常横長のレイアウトなのに対し、本作は縦長となっている。

美術史家アルバート・ボアイムは、この作品を同じ縦長の構図であるジャック=ルイ・ダヴィッドの絵画《ベルナール峠からアルプスを越えるボナパルト》と比較しているが、ルソーの絵画においては自然が単なる背景として扱われていないという点で、この二作品には本質的な違いがある。

この作品はまた、神話または聖書の物語主題およびロマン主義の幻想的な有りようを大胆に欠いており、自然そのものを描いている。そういった点でこの風景画は当時では異端であり、本作が1836年のサロンにおいて落選したことは不思議ではない。

その後の評価

この作品の革新的な表現は、現代のロマン主義画家であるアリ・シェファールが彼のアトリエに飾ったことで注目され、評価された。

未完成であると批判されてサロンに落選した本作のユニークさは、風景画に革命を起こす次世代の印象派画家たちにとって、大きな美術的教訓となった。

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基本情報・編集情報

  • 画家テオドール・ルソー
  • 作品名ジュラ高原から下る牛
  • 制作年1834年-1835年
  • 製作国フランス
  • 所蔵メスダフ美術館 (オランダ)
  • 種類油彩、キャンバス
  • 高さ259cm
  • 横幅162cm
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