作品概要

アイネイアスの前に現れる狩人に扮したヴィーナス》は、画家のピエトロ・ダ・コルトーナによって制作された作品。制作年は1631年から1631年で、ルーヴル美術館に所蔵されている。

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アイネイアスの母である女神ヴィーナスは、息子の前に二度現れる。一度目は、トロイを燃やしている最中で、自分の進むべき道に進むよう彼に指し示した。そのため、その後トロイア軍が海上で嵐に会いカルタゴ付近に漂着したときには、アイネイアスと友人であるアカーテースはカルタゴを調査を始めることとなる。

ヴィーナスはもう一度現れるが、その時は弓と矢筒で狩人に扮装し、ディドの宮殿に向かう。画家はこの作品で、ヴィーナスが二度目に現れた際の出来事を表している。

人物の心持ちを表す構成

登場人物の手や体がとても詳細に描き込まれていることから、それらの位置が何らかの象徴となっているということが推測できる。アイネイアスは力強くかつ守るような体勢で立っており、女神が突然現れたことにより脅威を感じているようだ。彼の立ち姿は片手開いてを前方へ出し、もう片手を緊張した様子で体の側方へ置いていることから、彼自身や共に旅する友人を女神が傷つけないよう制御しようとする心持ちを体現している。

ヴィーナスは半ば浮いているように見え、彼を正しい道へと導こうとしている。彼女の手は伸びているが彼女の手のひらが上を向いているので、彼女が脅威を示しているわけではない。このことは、彼女が彼女が息子たちから弓を遠ざける行為でより一層協調される。

この出来事が詩人ウェルギリウスによるラテン語の叙事詩に示されているが、己を制することの重要さを教訓としていて、ストーリー全体を通してアイネイアスが自身の感情を巧みにコントロールする様子を記述している。同様にこの作品ではアイネイアスが女神の存在に対して、自身を制御することに葛藤しているようだ。

物語と絵画の両方から、アイネイアスが女王に統治された町へ入るために、ヴィーナスが周到に準備した戦略が描かれており、我が子を気に掛ける母の愛がわかる。

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基本情報・編集情報

  • 画家ピエトロ・ダ・コルトーナ
  • 作品名アイネイアスの前に現れる狩人に扮したヴィーナス
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1631年 - 1631年
  • 製作国不明
  • 所蔵ルーヴル美術館 (フランス)
  • 種類油彩
  • 高さ127cm
  • 横幅176cm
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