作品概要
《合奏》は、画家のヨハネス・フェルメールによって制作された作品。制作年は1664年から1664年で、所在不明に所蔵されている。

『合奏』はオランダの画家、ヨハネス・フェルメールによって1664年頃に描かれた作品である。1人の男性と、2人の女性が楽器を演奏している様子が描かれている。
アメリカ、ボストンにあるイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館に所蔵されていたが、1990年に盗難に遭い、現在も作品の所在は分かっていない。
このヨハネス・フェルメールの『合奏』は、盗難に遭った絵画の中で最も価値のある絵画だと考えられており、その額は2億ドル以上だと見積もられている。
『合奏』は、ハープシコードを座って演奏する若い女性、ルートを演奏する男性、そして歌う女性の3人の音楽家が描かれている。ハープシコードの上を向いた天屋根には、アルカディアの風景画が描かれている。その明るい色合いは、壁に掛けられた左右の2つの絵画に比べて目立っている。
一つのヴィオラ・ダ・ガンバが床に置かれている。背景の2つの絵画において、右側の絵画は、ディルク・ファン・バビューレンによって描かれた『取り持ち女』である。この『取り持ち女』は、ヨハネス・フェルメールの『ヴァージナルの前に座る女性』にも描かれており、恐らく『合奏』の6年後に描かれたと考えられている。
左側の絵画はとある田園風景が描かれている。ヨハネス・フェルメールの活躍した当時、オランダの音楽のテーマはしばしば愛・誘惑とつながりのあるものであり、バビューレンの溢れんばかりの性的な絵画により、この『合奏』からもその傾向が分かる。
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