作品概要

ドン・キホーテ》は、画家のオノレ・ドーミエによって制作された作品。制作年は1868?年から1868?年で、ノイエ・ピナコテークに所蔵されている。

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『ドン・キホーテ』に魅了された芸術家たち

『ドン・キホーテ』はスペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスの小説である。主人公のドン・キホーテは、騎士道物語に傾倒し、現実と物語の区別がつかなくなった。そこで、騎士になりきって、農夫のサンチョ・パンサを従者に従え、世のなかの不正を正そうと旅に出る。スペインの黄金時代のもっとも有名な文学作品だ。

この想像力、即興の思いつき、欺瞞に満ちた『ドン・キホーテ』の物語を多くの画家や音楽家は、こぞって題材にしてきた。

ドーミエも例外にもれず、『ドン・キホーテ』をテーマに制作しつづけ、生涯興味が尽きることはなかった。同様のテーマを扱った画家にはドーミエのほかに、ピカソやストラウスの作品もある。

ドーミエとドン・キホーテ

ドーミエは、亡くなるまでにドン・キホーテの49点のドローイングと29作の絵画を残している。風刺を愛した社会の騎士気取りをしているという苦しみとして自分と重ね合わせたのだろう。

後年、ドーミエが『ドン・キホーテ』の物語に魅了されたのは、老いと視力の低下に悩まされているときだった。すべてのシリーズを絵に描き、自分の気持ちの変化として記録するように描いた。

死への旅支度

彼は、理想を追い求めて現実離れしているドン・キホーテと、単純だが旅の従者として忠実なサンチョ・パンサというふたりの登場人物を特に好み、ほかのキャラクターは絵画の中ではめったに登場することはなかった。

ドーミエは死への準備をする精神的な旅の比喩として、このふたりの旅を見ている。同様のシリーズを追っていくうちに、サンチョ・パンザの登場が少なくなり、ドン・キホーテと距離を置かれていることがわかる。もはやストーリーに意味を見出していないようだ。本作品《ドン・キホーテ》は、ドン・キホーテがひとりになって、画面の中央に位置している。

批評

専門家の中には、ドーミエがサンチョ・パンザの性格を無視していると見なす者もいる。だが、これはむしろ風刺漫画画家と繊細な画家としての性格の二面性を融合させようとした結果だろう。

ドーミエの視力の低下にともない、大胆な筆致になっている。この作品はドーミエのドン・キホーテ・シリーズのなかでも後期にあたる作品だ。

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基本情報・編集情報

  • 画家オノレ・ドーミエ
  • 作品名ドン・キホーテ
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1868?年 - 1868?年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ノイエ・ピナコテーク (ドイツ)
  • 種類カンバス、油彩
  • 高さ46cm
  • 横幅32cm
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