作品概要

黄泉の国からエウリュディケを連れ出すオルフェウス》は、画家のジャン=バティスト・カミーユ・コローによって制作された作品。制作年は1861年から1861年で、ヒューストン美術館に所蔵されている。

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主題

森のニンフであったエウリュディケは、竪琴の名人オルフェウスの歌と音楽に魅了され、恋に落ちた。しかし、結婚した二人の幸せは長く続かなかった。エウリュディケがヘビに噛まれて命を落としてしまうのだ。

オルフェウスは妻を取り戻すために黄泉の国に行き、エウリュディケを生き返らせるよう、冥界の王ハデスに懇願する。オルフェウスの竪琴に心を奪われたハデスはそれを認める。

「地上に出るまで決して振り返るな、振り返ったらエウリュディケは永遠に失われる」と言われたオルフェウスは、地上まであと少しのところで振り返ってしまい、エウリュディケは再び黄泉の国の戻ってしまった。

描写

コロー作品の中ではあまり知られていない本作は、ギリシャ神話におけるエピソードの終わりに近い部分を描いている。オルフェウスが、行く手を照らし出す松明のように竪琴を高く掲げる様子には、希望がまだ残っていることが示されている。黄泉の国の暗い影は、夜明け前の霧の中で薄らいでいる。

夜明けの詩人

この作品に描かれている風景は、オルフェウスやエウリュディケよりも驚くほどに目立っている。コローは、移りゆく自然界における真の芸術家であった。不穏な霧は今にも濃くなりそうである。

この作品において、もはや夜ではないが、まだ朝とも言えない瞬間を描いたコローであるが、別名として「夜明けの詩人」と呼ばれたのも納得できる。これに関して、当時フランスの皇帝であったナポレオン3世は、「この画家を理解するには早起きをする必要がある」とジョークを言っている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジャン=バティスト・カミーユ・コロー
  • 作品名黄泉の国からエウリュディケを連れ出すオルフェウス
  • 分類絵画
  • 制作年1861年-1861年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ヒューストン美術館 (アメリカ)
  • 種類油彩、キャンバス
  • 高さ112.3cm
  • 横幅137.1cm
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