作品概要
《ミネルバ・オベリスク》は、画家のジャン・ロレンツォ・ベルニーニによって制作された作品。制作年は1667年から1667年で、ローマのミネルバ広場に所蔵されている。

《ミネルバ・オベリスク》は、バロック期におけるイタリアの彫刻家ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ(1598-1680)によって制作された彫刻作品である。
オベリスク
《ミネルバ・オベリスク》は象とオベリスクの彫刻である。象はおそらくベルニーニの設計を元に助手のエルコール・フェラータによって着手されたといわれ、またエジプト様式のオベリスクは、近くを掘削している時に発見されたという。このオベリスクは1667年2月に完成し、現在もローマのサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会に隣接して設置されている。
彫刻のイメージはおそらく1499年にヴェネチアで出版された挿絵入りの書物『ヒュプネロトマキア・ポリフィリ』に由来しており、ベルニーニは構想のための様々なデッサンを残している。
残されたデッサン
ベルニーニはオベリスクの構想に使ったデッサンを様々なバージョンで残しているが、それは後に、顧客に構想を見せて注文をしやすいように選ぶことができるよう、はかった可能性が高いとされる。バチカン図書館には、ペン画による、ヘラクレスを含んだ人物像がオベリスクを支えている2つの図が保管されている。3つめの図では、ベルニーニが1630年代に作成したコンセプトに沿っており、基本的な構想を変え象のイメージを採用し、その顔も強迫的な表情よりも親しみのある様子になっている。
このオベリスクの制作は、1667年5月に死去したベルニーニの、教皇アレクサンダー7世による最後の依頼であった。
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