作品概要

ミス・ネリー・ オブライエン》は、画家のジョシュア・レノルズによって制作された作品。制作年は1762年から1763年で、ウォレス・コレクションに所蔵されている。

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モデルは高級娼婦

1760年から1767年にかけて、画家のジョシュア・レノルズは、美人で名の通った高級娼婦のネリー・オブライエン(1768年没)をモデルにした作品を多く手がけた。

その中の一つである《ミス・ネリー・ オブライエン》は、ハンテリアン・アート・ギャラリーに所蔵されているもう一つの作品によく似ており、どちらの作品もおよそ1762年から1763年の間に作成されたと考えられている。

この作品には、近代的でファッショナブルなドレスを身にまとい、膝に愛玩犬のマルチーズを抱えたオブライエンが描かれている。

当時、彼女は二代ボリングブルック子爵・フレデリック・シンジョン(1732-1787)の愛人であった。しかし、作者が子爵の依頼を受けてこの肖像画を描いたという記録は残っていない。むしろ、特定のパトロンのためではなく、作者自身の技量を示すために作成したのではないかと考えられている。

巧みな表現

光と影が対照的に描かれている点が特徴的な肖像画で、特に、広い帽子のつばの影がモデルの顔と胸元にかかっている様子によく表れている。

また、レノルズは多くの色調、色づかい、そして18世紀の服装に使われた生地をきわめて繊細に描いている。スカートに注目すると、キルト生地に薄いレースが重なっている様子が見事に表現されている。

作者の狙い

ウォレス・コレクションに所蔵されている本作品では、近代的でファッショナブルなドレスに身を包み、愛玩犬のマルチーズを抱えているが、ハンテリアン・アート・ギャラリーに所蔵されているもう一つの作品では、特定の時代にとらわれない、劇場風の衣装を身にまとった姿が描かれている。

この二つが同時期に描かれたものだとすれば、彼はあえて同じモデルを選び、まったく違う見た目に描き分けることで、自身の多才さを証明したかったと考えられる。

他の画家への影響

まっすぐ正面を向いたモデルのポージングは、まるで観る人に直接語りかけているようで、大胆で示唆に富んだ印象を与える。

同コレクションが所蔵しているトーマス・ローレンスの肖像画《マーガレット・ブレシントン伯爵夫人》は、この《ミス・ネリー・ オブライエン》の構図に着想を得たのではないかと言われている。

レノルズの肖像画は18世紀から19世紀をとおして広く世に知られていたため、多くの作品に影響を与えたことは確かである。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョシュア・レノルズ
  • 作品名ミス・ネリー・ オブライエン
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1762年 - 1763年
  • 製作国イギリス
  • 所蔵ウォレス・コレクション (イギリス)
  • 種類油絵
  • 高さ126.3cm
  • 横幅101cm
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