作品概要

ネプチューンとトリトン》は、画家のジャン・ロレンツォ・ベルニーニによって制作された作品。制作年は1622年から1623年で、ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館に所蔵されている。

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《ネプチューンとトリトン》は、バロック期におけるイタリアの彫刻家ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ(1598-1680)によって制作された彫刻作品である。

所蔵の遷移

この彫刻は、もともとローマの七丘のひとつであるエスクイリーノにある、アレッサンドロ・ペレッティ・ディ・モンタルト枢機卿の邸宅の庭池を飾る噴水として、モンタルト枢機卿によって委託された。のちにイギリス人のトーマス・ジェンキンスにより1786年に購入され、その年後半に画家ジョシュア・レイノルズによって購入されることとなる。

そして1792年にレイノルズが死去した後、チャールズ・ペルハムに売却され、ロンドン・チェルシーのウォルポール・ハウスにある自宅の庭に保管された。そして、ペルハムの子孫が1906年にリンカンシャー州のブルックレスビーパークに移住し、 1938年にロンドンのロイヤルアカデミーで展示されることとなったが、最終的にヴィクトリア&アルバート博物館によって1950年に購入された。

図像

ベルニーニのこの彫刻は、ギリシャ神話のネプチューン(ポセイドン)とその息子のトリトンがモデルとなっている。ネプチューンとトリトンの二柱は、古典文学で比較的頻繁に現れる神であり、地球と海の管理者として重要であるとみなされている。

しかし、ネプチューンが海の支配者として描かれるのは、現代において共通の誤解となっている。ギリシャ神話では、ゼウスは天の支配者であり、ハーデスは地底の支配者であるのと同じように、ネプチューンは地球の支配者であり、それは海を含めて地上全てを支配するものである。実際にはトリトンこそが海の支配者に起因する神となっている。ネプチューンとトリトンは、しばしば水のある環境で描かれ、馬が水面から出てくる馬車に乗っている。

構成

ベルニーニの彫刻は、この二神において他と若干異なる表現をしている。彫刻に映し出される物語は、ネプチューンが荒れ果てる海からアエネイアスの艦隊を救助しているシーンである。ベルニーニは神話を自身で再解釈し、実際の物語そのものよりも、ネプチューンとトリトンの人物造形に焦点を当てました。

神話では、ネプチューンは三又の矛を携えて船の下から艦隊を引き裂きに来るようになっている。ベルニーニはその解釈を変え、ネプチューンが矛を下に向け、アエネイアスの艦隊をかえりみず、上方から海を支配しているという印象を与えた。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ
  • 作品名ネプチューンとトリトン
  • 制作年1622年-1623年
  • 製作国不明
  • 所蔵ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館 (ロンドン)
  • 種類大理石彫刻
  • 高さ182cm
  • 横幅不明
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