作品概要

アナ・イヴァノヴナ・トルスタヤ伯爵夫人》は、画家のエリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランによって制作された作品。制作年は1796年から1796年で、カナダ国立美術館に所蔵されている。

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ロシアの伯爵夫人

架空の自然風景の中で座るトルスタヤ伯爵夫人(1774-1825)の肖像。服装は、1780年代にマリー・アントワネットが着て流行したシュミーズ・ドレスである。

作者のヴィジェ=ルブランは1789年から1804年までの間、フランス革命から逃れるためにヨーロッパ各国で亡命生活を送っており、この作品が製作された当時はロシアに滞在していた。

皇后の親友

トルスタヤ伯爵夫人は、パリに駐在していたロシア大使の娘として、上流階級の家庭に生まれた。彼女の家に招かれることは非常に名誉なことであった。1787年、ニコライ・アレクサンドロヴィチ・トルストイ伯爵と結婚。1793年に彼がアレクサンドル・パヴロヴィチ(後のアレクサンドル1世)の侍従長に任命されたことで、夫人は宮廷に出入りする身となった。

その可愛らしさと控え目な様子から、夫人はすぐにパヴロヴィチの宮廷でも特に親密な人々の輪に入ることができた。ロシア皇帝アレクサンドル1世の皇后、エリザヴェータ・アレクセーエヴナと特に仲が良く、エリザヴェータは背の高い彼女をla longue(のっぽさん)と親しみを込めて呼んでいたという。

一方、彼女の家庭生活はあまり幸せなものではなかった。次女が幼くして亡くなったことで、夫との中に亀裂が入り、夫人はイギリス人外交官チャールズ・ウイットワースに思いを寄せるようになる。夫のトルストイ伯爵の嫉妬や短気に嫌気が差した夫人は、ロシアを離れてウイットワースのもとに走るが、ウイットワースにはその気がなかった。結局、親友のエリザヴェータ皇后の要請もあり、夫人はロシアの夫のもとへ戻ることとなった。

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基本情報・編集情報

  • 画家エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン
  • 作品名アナ・イヴァノヴナ・トルスタヤ伯爵夫人
  • 制作年1796年-1796年
  • 製作国ロシア
  • 所蔵カナダ国立美術館 (カナダ)
  • 種類油彩
  • 高さ137.7cm
  • 横幅104cm
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