作品概要

クマエのシビュラに扮するハミルトン嬢の習作》は、画家のエリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランによって制作された作品。制作年は1792年から1792年で、個人蔵に所蔵されている。

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古代風パフォーマンス

モデルのエマ・ハミルトンは、イギリス出身の女優、絵画モデル。ホレーショ・ネルソン提督の愛人となり、イギリスの外交官ウィリアム・ハミルトンと結婚した。その美貌を活かして社交界で有名となり、社会の最下層から上流階級へのし上がった人物。

エマは当時、「アティテュード」と自らが呼んだパフォーマンスで人気を博していた。古代風の恰好をして古代ギリシャや古代ローマの神話を基にしたポージング、舞踏、演劇を組み合わせて行うというもので、観客は古代に戻ったような感覚を味わうことができた。この絵も、彼女の「アティテュード」の一場面を描いたものである。

ここでエマが扮しているのは、ナポリ近郊にある古代ギリシャの植民地だった都市クマエのシビュラ(巫女)。ローマ神話に登場する、預言を行う巫女である。

ナポリ滞在中の作品

マリー・アントワネットの肖像画で有名なヴィジェ=ルブランは、フランス革命が起こると、王室と近い関係にあったため、危険を避けて国外に亡命せざるを得なくなった。1789年にフランスを出国して、始めに向かったのがイタリアであった。そこで、同じく当時イタリアに滞在していたエマと出会ったのである。

ヴィジェ=ルブランは1790年から1792年の間ナポリに滞在したが、そこでエマの舞台を気に入り、4回ほど肖像画を描いたとみられている。また、この習作を基に、よりサイズの大きな作品を作って、ヨーロッパ各国で亡命生活をする間に持ち歩き、自らの売り込みに使用したという。

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基本情報・編集情報

  • 画家エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン
  • 作品名クマエのシビュラに扮するハミルトン嬢の習作
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1792年 - 1792年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵個人蔵 (不明)
  • 種類油彩
  • 高さ73cm
  • 横幅57.2cm
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