作品概要

ザイールに扮するジュゼッピーナ・グラッシーニ》は、画家のエリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランによって制作された作品。制作年は1804年から1804年で、ルーアン美術館に所蔵されている。

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美貌のオペラ歌手

ジュゼッピーナ・グラッシーニ(1773-1850)はイタリアのコントラルト歌手、歌の教師。歌の才能に加え、その美貌で人々を魅了し、様々な画家が彼女の姿を描いた。ナポレオンと初代ウェリントン公爵の愛人だったこともある。この作品でジュゼッピーナは、ヴォルテール原作のペーター・ヴィンターのオペラ「ザイール」の主人公ザイールに扮している。

母親がアマチュアのバイオリニストだった影響で音楽を学んだジュゼッピーナは、1789年に16歳で舞台デビューした。以降、スカラ座などでオペラ歌手として舞台に立った。1800年、スカラ座でナポレオンが鑑賞する中「ラ・マルセイエーズ」を熱唱。ナポレオンに気に入られて愛人となり、パリへ渡った。その後イタリア、ロンドンで生活した後、1806年にはナポレオンに招かれてパリに戻り、チュイルリー宮殿で主役歌手として舞台に立った。

パリ滞在中は、大使としてパリに駐在していた初代ウェリントン公爵アーサー・ウェルズリーとも愛人関係になっている。イタリア、ロンドン、パリを中心に数々の舞台に立ったジュゼッピーナは、1823年に引退してミラノに住み、晩年は歌を教えて暮らした。

製作背景

作者のヴィジェ=ルブランは、フランス革命による亡命生活を終えて1802年にフランスに戻った。しかし、革命によってすっかり変わってしまったフランス社会になじめず、数か月後にはロンドンに移って3年間暮らした。そこでは旧友と再会することができた。その後もスイスに滞在するなどし、最終的にフランスに定住したのは1809年のことである。

マリー・アントワネットの画家であり、友人だったヴィジェ=ルブランは、フランス革命によって変わってしまった祖国フランスに対して複雑な感情を抱いていたに違いない。この作品はそのような中で描かれた、画家の後期の作品である。

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基本情報・編集情報

  • 画家エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン
  • 作品名ザイールに扮するジュゼッピーナ・グラッシーニ
  • 分類絵画
  • 制作年1804年-1804年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ルーアン美術館 (フランス)
  • 種類油彩
  • 高さ133cm
  • 横幅99cm
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