作品概要

スカヴロンスカヤ伯爵夫人》は、画家のエリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランによって制作された作品。制作年は1796年から1796年で、ルーヴル美術館に所蔵されている。

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ロシアの貴族

ヴィジェ=ルブランがロシア滞在中に描いた作品。スカヴロンスカヤ伯爵夫人(1761-1829)はグリゴリー・ポチョムキンの姪で愛人であり、エカチェリーナ2世のお気に入りの女官だった。彼女の姉妹と並んで、エカチェリーナ2世治世下のロシアの宮廷で特権的立場にあった。

スカヴロンスカヤ伯爵夫人は教育を受けておらず、会す内容も空疎で、一日中無為に過ごしていた。だが、かわいらしい顔と天使のような愛らしさが彼女の比類のない魅力となっていた。この時、夫人は35歳の未亡人で、非常に裕福だった。服とクッションに使われた明るい青色と赤色が彼女の肌を官能的に見せると同時に、やわらかな雰囲気を生み出している。

夫人と彼女の5人の姉妹たちは、初めのうちは教育を受けておらず無知だったが、宮廷に出入りするようになると洗練されていき、ロシアの宮廷で最もひいきされる存在となり、ほとんど王族と同じような扱いを受けた。ポチョムキンとは生涯、断続的に愛人関係にあったとされる。1781年にスカヴロンスキー伯爵と結婚するが、伯爵は10年後に死去。のちにイタリア人の提督と再婚した。

亡命先でも活躍

ヴィジェ=ルブランはフランス革命から逃れるために、ロシアに1795年から1801年の間滞在していた。フランスでの実績と経験から、ロシアでも彼女は上流階級の顧客を得て、ポーランド最後の王スタニスワフ2世アウグストやエカチェリーナ2世の家族などの肖像画を制作した。エカチェリーナ2世の肖像画も描く予定であったが、製作開始の直前にエカチェリーナが急死したため、叶わなかった。

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基本情報・編集情報

  • 画家エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン
  • 作品名スカヴロンスカヤ伯爵夫人
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1796年 - 1796年
  • 製作国ロシア
  • 所蔵ルーヴル美術館 (フランス)
  • 種類油彩
  • 高さ80cm
  • 横幅66cm
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