作品概要

バッカスの巫女に扮したエマ・ハミルトン》は、画家のエリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランによって制作された作品。制作年は1790年から1791年で、レディ・リーヴァー美術館に所蔵されている。

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製作背景

レディー・ハミルトンとしても知られるイギリス出身のエマ・ハミルトンは、その美貌から女優や絵画モデルとして社交界で活躍した女性。イギリス最大の英雄と言われるホレーショ・ネルソン提督の愛人としても知られている。

ヴィジェ=ルブランはフランス革命から逃れるため9歳の娘と共にパリを離れ、1790年にナポリに移住した。画商の夫は、家財を守るためパリに残ったが、その後、財産を保持するため、フランス革命政府によって離婚を余儀なくされた。そんな苦難の時期に描かれたのが、この作品である。ヴィジェ=ルブランは1790年から1792までの2年間ナポリに滞在し、その間にエマと出会い、肖像画を数点残している。

社交界を魅了した女性

ヴィジェ=ルブランはナポリに到着してすぐ、エマと後に結婚する外交官のウィリアム・ハミルトンから肖像画を依頼される。その頃エマは、「アティテュード」と自らが呼ぶ、ポージング、舞踏、演劇を組み合わせたパフォーマンスで人気を博していた。

この作品では、エマが古代風のチュニックを着て踊りながら、バッカスの巫女を演じる場面が描かれている。ローマ神話のワインの神であるバッカスに仕える巫女として、頭にブドウの葉を巻き付けている。背景にはヴェスヴィオ火山が描かれているが、これはナポリ南部にあるハミルトンの別荘から見ることができた風景である。

ヴィジェ=ルブランは演技力と美貌によって社交界を生き抜くエマの巧みさを称賛していたが、下品な服装のセンスや知性のなさを嘲笑してもいたという。

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基本情報・編集情報

  • 画家エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン
  • 作品名バッカスの巫女に扮したエマ・ハミルトン
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1790年 - 1791年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵レディ・リーヴァー美術館 (イギリス)
  • 種類油彩
  • 高さ132.5cm
  • 横幅105.5cm
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