作品概要

バッカスの巫女》は、画家のエリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランによって制作された作品。制作年は1785年から1785年で、クラーク美術館に所蔵されている。

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神話を題材にした作品

ローマ神話のワインの神バッカスに仕える巫女を描いた作品。このテーマは古代から芸術家を魅了してきた。バッカスの巫女が好色なバッカスと戯れたり、半獣神に囲まれていたりする形で描かれることが多い。

この作品でヴィジェ=ルブランが描いた、穏やかな表情のバッカスの巫女は、サロンの人々を困惑させた。ここに描かれている人物は美しいだけで、どちらかというとニンフに近く、バッカスの巫女であればより官能的に描くべきである、との批判が聞かれた。だが同時に、称賛する意見も多かった。ブドウの実と蔦を頭に巻いて、頬を赤らめて微笑む姿はバッカスの巫女にふさわしいと言える。

誰がモデルか

ヴィジェ=ルブランは1700年代後半から1800年代前半にかけて、ヨーロッパの貴族の間で肖像画家として高く評価された人物である。この時代、貴族の女性が神話などの登場人物に扮して肖像画を描いてもらうということは珍しくなかった。だが、この作品は誰か特定の人物の肖像画ではない。

モデルとして考えられるのは、イギリス出身の舞踏家エマ・ハミルトンである。エマ・ハミルトンは、その美貌もあって絵画モデルや舞踏家として活動し、社交界で人気だった人物。イギリスの英雄ホレーショ・ネルソン提督の愛人でもあった。エマが様々な神話の登場人物などに扮した肖像画は、ヴィジェ=ルブランだけでなく、イギリスの画家ジョージ・ロムニーも描いている。ただし、この作品が制作された時ヴィジェ=ルブランはエマ・ハミルトンとはまだ直接会っていない可能性が高いため、他の女優がモデルではないかとの説もある。

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基本情報・編集情報

  • 画家エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン
  • 作品名バッカスの巫女
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1785年 - 1785年
  • 製作国フランス
  • 所蔵クラーク美術館 (アメリカ)
  • 種類油彩
  • 高さ73.3cm
  • 横幅59.4cm
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