作品概要
《信仰の寓意》は、画家のヨハネス・フェルメールによって制作された作品。制作年は1670年から1672年で、メトロポリタン美術館に所蔵されている。

フェルメールの歴史画
この絵画と《絵画の寓意》は、当時の絵画ジャンルの優劣を示している「ジャンルの階級」において、ヨハネス・フェルメールの歴史絵画に分類される唯一の作品である。
しかし、それらの作品はある室内で1人もしくは2人の人物が登場する、フェルメールの典型的な絵画の特徴を持っている。《信仰と寓意》と《絵画の寓意》は、透視図法がほとんど同じであり、それぞれの絵画の左側には、カラフルなタペストリーが配置されているという共通の特徴がある。
異質な作品
《信仰と寓意》と《絵画の寓意》はその様式と作風が、他のフェルメールの作品とは著しく異なる。両方の寓意を含む絵画作品は、複雑な意味を持っているが、《信仰の寓意》は通常のフェルメールの自然主義の影響を使用した様式ではなく、他の様式的な手法を使用している。
《絵画の寓意》は、画家とそのモデルの自然主義的な描写であり、またそのモデルのポーズはシンプルであるのに対し、一方《信仰の寓意》のモデルの姿はバロックの劇的表現が使われている。
本作には、金色に縁取られた鮮やかな白と青のドレスを着た女性を描いている。彼女は黒と白の大理石の床に置かれた壇上に座っており、彼女の右足は地球儀に置かれ、右手は胸元に置かれている。そして青いリボンで天井から吊り下げられたガラスの球体をうっとりと見上げている。
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