作品概要

クリュッソル男爵夫人》は、画家のエリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランによって制作された作品。制作年は1785年から1785年で、オーギュスタン美術館に所蔵されている。

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大胆な構図と色

クリュッソル男爵夫人はこちらを振り向いて、肩越しに観客を見つめている。手には、ドイツの作曲家グルックのオペラ「エコーとナルシス」の楽譜を開いている。グルックはマリー・アントワネットが好んでいた作曲家だ。黒いベルベットの襟のついた真っ赤なドレスと、揃いの帽子を身に着けている。赤、黒、灰色が見事に調和した作品である。木のパネルに描かれていることによって、表面に光沢が出ている。

この夫人について多くのことは知られていない。夫はフランス軍中将のアンリ・シャルル・エマニュエル・ド・クリュッソル=フロランサック。この肖像画を描いた2年後、ヴィジェ=ルブランは彼の肖像画も描いている。

多くの貴族に愛された画家

作者のエリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランは、18世紀を代表する女性画家。マリー・アントワネットの肖像画家として約6年間、彼女やその家族の肖像画を描いた。他にも、宮廷に出入りする貴族や社交界で名を馳せた人々の肖像画を多く手がけている。マリー・アントワネットのお墨付きを得て、当時数名しか女性メンバーがいなかった王立絵画彫刻アカデミーのメンバーにも選ばれた。

王室やアカデミーといった伝統的な世界で活躍したヴィジェ=ルブランだが、一方で流行に敏感だったり、従来の慣習にとらわれない部分もあった。当時上流階級ではあり得なかった、歯を見せて笑う自画像を描いたり、流行のドレスを着た肖像画を好んで描いたりした。批判されることもあったが、彼女の絵画が当時のファッションの流行に影響を与えていたとも言われている。

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基本情報・編集情報

  • 画家エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン
  • 作品名クリュッソル男爵夫人
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1785年 - 1785年
  • 製作国フランス
  • 所蔵オーギュスタン美術館 (フランス)
  • 種類油彩
  • 高さ113.8cm
  • 横幅84cm
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