作品概要

ナッサウ侯》は、画家のエリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランによって制作された作品。制作年は1776年から1776年で、インディアナポリス美術館に所蔵されている。

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初期の傑作

ここに描かれたナッサウ侯カール・ハインリヒは、ポーランドの白鷲勲章のリボンを胸に付けて、豪華な服装に身を包んでいる。彼はルイ・アントワーヌ・ド・ブーガンヴィルの世界周航に参加し、南太平洋を探検した。彼は右手を地球儀に乗せ、左手ではブーガンヴィルが1771年に著した旅行記『世界周航記』を指さしている。

作者のヴィジェ=ルブランは当時21歳で、マリー・アントワネットの肖像画家として有名になる以前に描かれた作品。彼女の初期の傑作のひとつである。

世界を旅した変わり者

カール・ハインリヒ・フォン・ナッサウ=ジーゲンは、1745年フランス生まれ。前述の世界周航やエカチェリーナ2世の下で海軍司令官などを経験した。アフリカで素手で虎と戦った、タヒチの女王を誘惑し王冠を授かった、などの真偽不明の型破りな逸話を持つ人物。なお、彼はナッサウ=ジーゲン侯を自称していたが、ナッサウ=ジーゲン家も神聖ローマ帝国もこれを認めていない。

カール・ハインリヒは15歳でフランス海軍に入隊したが、ヨーロッパ各地でギャンブラーとして自堕落な生活を送った。1766年にルイ・アントワーヌ・ド・ブーガンヴィルの世界周航に加わるが、債権者から逃れるためもあったとみられる。

帰国後、軍人としてしばらく務めたのち、1786年にロシアへ渡った。エカチェリーナ2世の治世下、グリゴリー・ポチョムキンに取り入って「スヴェンスクスンドの戦い」(1789)を指揮したが、戦果は振るわなかった。フランス革命後はフランスに戻り、ナポレオン軍に加わろうと試みるもかなわず、1808年にロシアで死去した。

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基本情報・編集情報

  • 画家エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン
  • 作品名ナッサウ侯
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1776年 - 1776年
  • 製作国フランス
  • 所蔵インディアナポリス美術館 (アメリカ)
  • 種類油彩
  • 高さ64.5cm
  • 横幅53.5cm
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