作品概要

トロイアを脱出するアエネアスとアンキセスとアスカニウス》は、画家のジャン・ロレンツォ・ベルニーニによって制作された作品。制作年は1618年から1619年で、ボルゲーゼ美術館に所蔵されている。

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《トロイアを脱出するアエネアスとアンキセスとアスカニウス》は、バロック期におけるイタリアの彫刻家ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ(1598-1680)によって制作された彫刻作品である。

題材

ベルニーニのこの彫刻作品のテーマは、故郷を離れて最終的にイタリアで滅びた、ローマ人の元祖となったアエネアスの物語を語る、ギリシャ文学の「アエネーイス」に由来している。作品に表現されているシーンは、トロイアが陥落した後、英雄アエネアスが父親のアンキセス、息子のアスカニウスを連れてトロイから脱出する瞬間である。

アエネアスに運ばれている父親のアンキセスは、先祖の遺灰の入った骨壷を手に掲げている。骨壷には、ローマにおける家庭の神であるペナーテスを模した小さな彫像が装飾されている。

影響となった作品

この彫刻の制作を終えた時、ベルニーニは20歳を過ぎた頃だった。したがって、彫刻の様式や制作方法が、まだ他のアーティストの多大な影響を受けていることは驚くことではない。ベルニーニ自身のスタイルは、シピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿によって委託された他の作品でより明白になるだろう。

彼の父ピエトロ・ベルニーニの影響は、彫刻における人体の量塊の取り扱いをみるに、明らかに汲み取ることができる。他、16世紀の彫刻家ジャンボローニャの影響が、特にこの彫刻のアエネアスの足元のアスカニウスから、祖父のアンキセスに渡る動きの構造において見られる。 また、アエネアスの姿は、ミケランジェロの彫刻《ミネルヴァのキリスト》をモデルにしている。

この作品には、ほかにも2つの絵画の影響も挙げられる。まず、ボルゲーゼ枢機卿のコレクションにあったものと同じ題材のフェデリコ・バロッチによる絵画である。しかし、より有力な影響は、同じシーンを描いたジュリオ・ロマーノのフレスコ画《ボルゴの火災》と言われている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ
  • 作品名トロイアを脱出するアエネアスとアンキセスとアスカニウス
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1618年 - 1619年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵ボルゲーゼ美術館 (イタリア)
  • 種類大理石彫刻
  • 高さ220cm
  • 横幅不明
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