作品概要

仮面舞踏会の後の決闘》は、画家のジャン・レオン・ジェロームによって制作された作品。制作年は1857年から1857年で、コンデ美術館に所蔵されている。

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《仮面舞踏会の後の決闘》は、19世紀フランスの画家ジャン=レオン・ジェロームが、決闘の後の情景を描いて、大好評を博した作品である。

決闘の後

雪の積もった早朝のブーローニュの森の中。様々な衣裳から、六人の人物が前夜の仮面舞踏会の客人であったことが窺える。何らかの理由で翌朝の決闘に至ったのだろう。闘ったのは、左側の白いピエロと、右側へ立ち去って行くアメリカ・インディアンだ。勝者の剣と衣裳の羽が地面に落ちており、敗者の剣はまだその手中にある。

ギーズ公を思わせる飾り襟のついた衣裳の人物が瀕死のピエロを支え、派手な色合いのヴェネチアの総督の衣裳を着た人物はピエロの胸の傷を調べている。黒いドミノ(仮面舞踏会用の頭巾付きのガウン)を着た人物は絶望したかのように両手で頭を抱えている。勝者は、アルルカン(道化)の衣裳を着た介添人とともに、画面右手へ遠ざかって行く。ジェロームは、パリのブーローニュの森で実際に行われていた決闘に着想を得たようだ。決闘のシーンについては、画面中央の空間と地面に残された剣などの描写により、鑑賞者の想像力にゆだねている。

人気画の来歴

この頃のジェロームは、それまでの歴史画から次第にオリエンタリズム絵画へと重心を移しつつあった。1853年より度々訪れた東方に影響を受けたのである。1957年のサロンに出品されたこの作品は、彼の生涯でおそらく最高の成功を収めたと言える。注文主は英国の画商であるガンバールとされているが、のちに所有したのは、オマール公(フランス王ルイ・フィリップの第5子)で、亡命先の英国トゥイッカナムの住居に保管されたのち、彼の帰国とともにフランスへ戻った。

1867年のパリ万国博覧会に出品(グランプリを受賞)するため、ジェロームは知人を介してこの作品の借用をオマール公に願い出た。これが縁となって二人は親交を結び、ジェロームはオマール公が収集した美術品などを所蔵するコンデ美術館のあるシャンティイに、公の死後、彼の騎馬像を設置した。

なお、本作品の成功により注文された、画家自筆のレプリカが数点存在し、主要なものはエルミタージュ美術館(サンクトペテルブルク)とウォルターズ美術館(アメリカ合衆国)に所蔵されている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジャン・レオン・ジェローム
  • 作品名仮面舞踏会の後の決闘
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1857年 - 1857年
  • 製作国フランス
  • 所蔵コンデ美術館 (フランス)
  • 種類油彩 カンヴァス
  • 高さ50cm
  • 横幅72cm
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