作品概要

ジルとその家族》は、画家のジャン・アントワーヌ・ヴァトーによって制作された作品。制作年は1716年から1718年で、ウォレス・コレクションに所蔵されている。

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《ジルとその家族》はアントワーヌ・ヴァトーによって描かれた作品である。中心に描かれている人物は18世紀初期に宮廷で人気のあったコンメディア・デッラルテという即興演劇のストックキャラクターであるジルまたはピエロである。

彼の「家族」を含んでいるので、ステージのワンシーンというよりもあちこち回る役者たちのグループの肖像画を描いているのであろう。また、ヴァトーの友人たちがドレスアップしたものである可能性もある。

際立った特徴

この道化師は弱々しくこちらの方を見ている。ギターをかき鳴らしている彼の指は細く、骨ばった様子はカーニバルを楽しんでいるというよりも人生の痛みを示唆している。彼の顔はずんぐりして無精ひげを生やし、大きな鼻の体裁の悪さから、間違いなく宮廷の洗練された美しさは表現していない。

彼は位の低いキャラクターであり、人気の芸人で、彼の家族も同様に平凡である。左側の悲しげな少女と右側の白髪交じりのふっくらした顔の女性(彼の妻だろうか)はヴァトーの描く雅宴画の美しく若いものたちの間で認められることはないであろう。

ヴァトーには役者や道化師の友人がおり、ジルの人物画を繰り返し描いている。ルーブル美術館に所蔵されている、ピエロのジルが一人で白い服を着て立っている有名な絵は、パリのカフェの看板だったと思われる。

インスピレーション

ヴァトーは彼の師であるクロード・ジロー(1673-1722)のカーニバル・シーンの影響を受けている。クロード・ジローはフランスの画家および版画家であり、青年期のヴァトーは彼に師事した。

ヴァトーの作品もまた、18世紀の画家ゲインズバラやレイノルズ、そして現代画家にも影響を与えている。ピカソの《サルタンバンクの家族》にもヴァトー作品の影響を見ることができる。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジャン・アントワーヌ・ヴァトー
  • 作品名ジルとその家族
  • 制作年1716年-1718年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ウォレス・コレクション (イギリス)
  • 種類油絵
  • 高さ28cm
  • 横幅21cm
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