作品概要

グラン夫人》は、画家のエリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランによって制作された作品。制作年は1783年から1783年で、メトロポリタン美術館に所蔵されている。

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サロンの初出展作品

作者のヴィジェ=ルブランは、18世紀を代表する女性画家。父親は画家だったが早くに亡くなり、ほぼ独学で絵画を学んだ。画商のジャン=バティスト・ルブランと結婚したのち、フランス王妃マリー・アントワネットの肖像画家となり、彼女や彼女の家族の肖像画を多く描いた。他にも当時の貴族などの肖像画を多数残している。

ヴィジェ=ルブランは、1783年に王立絵画彫刻アカデミーのわずか4人の女性会員のうちの1人となった。彼女の画家としての実力もさることながら、彼女を気に入っていたマリー・アントワネットの口添えも大きかった。同年のアカデミー主催のサロンに初出品した作品のうちの一つが、この《グラン夫人》である。

この肖像画はサロンで好評を博した。グラン夫人の肌の繊細な色調や柔らかさ、ドレスと椅子の質感や陰影の色合いが見事である。楽譜を手にしており、彼女の音楽的才能が示唆されている。ヴィジェ=ルブランにとって、サロンでのデビューを飾るための作品としてふさわしいものであった。

モデルについて

モデルのグラン夫人は1761年、当時デンマークの植民地だったインドのトランカバールで生まれた。若くして現地で知り合ったイギリス人男性と結婚するも、彼女の浮気が原因で破局し、逃げるようにイギリスへ渡る。その後移り住んだフランスで、無教養ではあるがその美貌や、音楽の才能、賢さから、社交界で男性たちから人気を集め、庇護を受けるようになる。

グラン夫人はフランス革命直前の1789年にイギリスに帰ったが、1794年に再びパリに戻り、1802年には、それまで愛人関係だった政治家で外交官のタレーランと結婚した。その後徐々に二人の仲は冷めていき、グラン夫人は一人で暮らし始めたものの、夫から十分な額の援助を受けていたという。

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基本情報・編集情報

  • 画家エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン
  • 作品名グラン夫人
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1783年 - 1783年
  • 製作国フランス
  • 所蔵メトロポリタン美術館 (アメリカ)
  • 種類油彩
  • 高さ92.1cm
  • 横幅72.4cm
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