作品概要

麦わら帽子をかぶった自画像》は、画家のエリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランによって制作された作品。制作年は1782年から1782年で、ロンドン・ナショナル・ギャラリーに所蔵されている。

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有名女流画家の自画像

エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブランは18世紀フランスの画家。若い頃から絵画の才能を発揮し、肖像画を中心に多くの作品を残した。特にマリー・アントワネットを描いた肖像画が有名で、当時最も成功した女性画家の一人である。

ヴィジェ=ルブランは青空を背景にパレットと絵筆を手にして立ち、まっすぐこちらを見つめている。麦わら帽子にシンプルなドレス、無造作な髪という素朴な装いながらも、麦わら帽子の羽飾りやイヤリングが高貴さを表している。装飾的なロココ様式から離れた、よりシンプルで自然な表現がこの作品には見られる。

ルーベンスの影響

ヴィジェ=ルブランは、ベルギーのアントワープで見たルーベンスの《麦わら帽子(シュザンヌ・フールマンの肖像)》にインスパイアされ、この作品を描いた。ルーベンスと同様、青空を背景にして帽子をかぶった人物像であり、屋外での光と影の効果を描くことに成功している。

ルーベンスのシュザンヌは控えめな表情全体に影が落ち、豊かな胸元に光が当たって男性に対する魅力を暗示している一方、ヴィジェ=ルブランのほうは胸元だけでなく彼女の表情にも光が当たり、女性的魅力というよりは一個人としての存在を際立たせるような描き方になっている。

また、ルーベンスの《麦わら帽子》では、シュザンヌは実際にはフェルト帽をかぶっているが、ヴィジェ=ルブランは麦わら帽子である。流行のドレスを着た女性貴族を好んで描き、ファッションに敏感だったヴィジェ=ルブランらしいとも言える。

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基本情報・編集情報

  • 画家エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン
  • 作品名麦わら帽子をかぶった自画像
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1782年 - 1782年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ロンドン・ナショナル・ギャラリー (イギリス)
  • 種類油彩
  • 高さ97.8cm
  • 横幅70.5cm
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