作品概要

闘鶏をする若いギリシャ人》は、画家のジャン・レオン・ジェロームによって制作された作品。制作年は1846年から1846年で、オルセー美術館に所蔵されている。

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《闘鶏をする若いギリシャ人》(あるいは《闘鶏》)は、19世紀フランスの画家ジャン=レオン・ジェロームが、泉のほとりで闘鶏に興じる古代ギリシャの若いカップルを描いた、新ギリシャ派の代表作である。

画壇へのデビュー作

ジェロームは、アカデミスムへの登竜門であり、ローマへの官費留学の資格が得られるローマ賞を目指していたものの、コンクールで惜しくも落選した。その失意冷めやらぬ時に描いたこの作品を、師であるポール・ドラローシュの勧めもあって1847年のパリのサロンに出品したところ、大好評のうちに入賞し、画壇へデビューすることになった。古代の風俗を借りた軽い主題を、滑らかな筆致で緻密に仕上げたこのような手法は「新ギリシャ風」と呼ばれ、彼は大衆的な人気作家として成功を収めることになる。

新ギリシャ派

ジェロームが入賞の翌年に、所属していた画塾の門下生らと結成した新ギリシャ派は、「芸術の目的は魅了すること」をモットーとしていた。したがって、古代ギリシャ本来の主題よりは、もっと親しみやすい日常の光景に焦点をあて、それを優雅に、魅力的に、写実的に、官能的に描いた。そのため「アナクレオン風」(アナクレオンは恋と酒を歌った快楽派詩人として名高い古代ギリシャの叙情詩人)とも呼ばれていた。

この作品に描かれている女性は薄い衣をまとうのみで、男性はその美しい肉体をさらけ出しており、いずれも若さが際立っている。その若さを引き立てるように、背景には壊れかけたスフィンクス像が描かれている。同様の対比が、生い茂る植物と地面に落ちている枯れ枝に、また、闘う雄鶏の優劣(一方は勝ち誇り、もう一方は瀕死状態)にも見られる。当時、強い影響力を持っていたフランスの詩人テオフィル・ゴーティエは、この作品を「素晴らしい描写、動き、色使い」と評して支持した。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジャン・レオン・ジェローム
  • 作品名闘鶏をする若いギリシャ人
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1846年 - 1846年
  • 製作国フランス
  • 所蔵オルセー美術館 (フランス)
  • 種類油彩 カンヴァス
  • 高さ143cm
  • 横幅204cm
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