作品概要

ダフニスとクロエ》は、画家のフランソワ・ブーシェによって制作された作品。制作年は1743年から1743年で、ウォレス・コレクションに所蔵されている。

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例外的なパストラル

羊飼いの暮らす理想的な農村と牧歌的な世界を描く「パストラル」というジャンルは、ルネッサンス期から頻繁に見られるようになった。アントワーヌ・ヴァトーは、同時代の衣服に身を包んだおしゃれな若者のパストラルを制作した。版画などの初期作よりヴァトーに精通していたブーシェは、1730年代半ばよりパストラルを描き、洗練させていった。

ブーシェのパストラルには、シンプルでありながらも優美な衣服を着た羊飼いの男女が描かれる。この作品は、半裸の人物をややエロチックに描いているという点で、例外と言うべきものである。

主題

この絵画は、古代ギリシャの作家ロンゴスによる物語「ダフニスとクロエ」の一場面を描いている。エーゲ海のレスボス島を舞台に、純真な少年少女の恋愛とその成就を描いた牧歌的な恋愛物語である。

彫刻を元に描かれた絵画

主な構成は、おそらくイタリアの17世紀の芸術家によって制作されたブロンズ像(現在は喪失、最後の記録は1912年)のポーズを忠実に守っている。ブーシェが彫刻をモデルにして描いた絵画の数少ない例の一つであると言えるだろう。彫刻と関連した構成図や習作も存在している。

ブーシェは当初ブロンズ像の構成から始め、次に両方の人物像を準備するためにモデルをスケッチしたと思われる。構成図は彫刻とは違ったものになっており、本作の制作後に描かれた可能性もある。

絵画は切り取られ、絵の表面には楕円の枠がある。これは、作品がもともと装飾的な額に入っていたことを示唆している。描かれている人物の位置から、玄関飾りであった可能性もある。

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基本情報・編集情報

  • 画家フランソワ・ブーシェ
  • 作品名ダフニスとクロエ
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1743年 - 1743年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ウォレス・コレクション (イギリス)
  • 種類油彩、キャンバス
  • 高さ109.5cm
  • 横幅154.8cm
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