作品概要

ユピテルとカリスト》は、画家のフランソワ・ブーシェによって制作された作品。制作年は1744年から1744年で、プーシキン美術館に所蔵されている。

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《ユピテルとカリスト》は、フランスの画家フランソワ・ブーシェにより1744年に制作された絵画である。ロシア・モスクワにあるプーシキン美術館に所蔵されている。

描かれた物語

この作品は、古代ローマの詩人オウィディウスによる「変身物語」第二巻にある、全知全能の神ユピテルに見初められたニンフ・カリストの物語を描いている。カリストは、月と狩猟の女神ディアナに従うニンフの一人であった。ユピテルは、あろうことかディアナに化けてカリストに近づき、関係を持つことに成功する。ディアナは処女神であり、ニンフたちにも純潔を固く守らせていた。故にカリストの妊娠がわかると激怒し、彼女を熊に変えて放逐してしまう。

図像解説

一見すると女性同士のむつみ合う姿が描かれている作品だが、ディアナは男神ユピテルの変身した姿である。ディアナ(ユピテル)はカリストのあごに手を添え、そうと知らないカリストは、主人である女神にうっとりと憧れを含んだまなざしを向け、官能的に描かれている。

画家が関心を寄せた主題の一つ

ブーシェはこの主題を頻繁に描いており、死の前年である1759年にも同主題の作品を制作している(イギリス・ウォレスコレクション蔵)。この主題にはユピテルの女性化や同性愛といった要素が含まれており、ブーシェはそれらを官能性を持ってキャンバスに描き出した。同時代の鑑賞者やパトロンは、作品に描かれたジェンダーの役割と理想の懐疑性に関心を寄せた。

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基本情報・編集情報

  • 画家フランソワ・ブーシェ
  • 作品名ユピテルとカリスト
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1744年 - 1744年
  • 製作国フランス
  • 所蔵プーシキン美術館 (ロシア)
  • 種類油彩、キャンバス
  • 高さ98cm
  • 横幅72cm
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