作品概要

ビーナスとアドーニスとキューピッド》は、画家のアンニーバレ・カラッチによって制作された作品。制作年は1595年から1595年で、プラド美術館に所蔵されている。

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《ビーナスとアドーニスとキューピッド》は17世紀を代表するイタリアのバロック期の画家、アンニーバレ・カラッチによって1595年に描かれた作品である。現在はスペインのマドリードにあるプラド美術館が所蔵している。

影響

ビーナスとアドーニスとキューピッドは、オビディウスの神話に出てくるとされており、この作品でアンニーバレは、ビーナスとアドーニスが初めて出会い恋に落ちる場面を官能的に描いている。特にビーナスの美しい肉体は、明暗をうまくつけることによってより立体的に表現されており、この技法はルネサンス期のイタリアの画家であるコレッジョの影響が強く見受けられるとされる。

また、この神話に対しての解釈の仕方などは同じくルネサンス期の画家であるティツィアーノに影響を受けていると考えられている。

写実主義と古典主義

アンニーバレはこういった神話を題材にした作品の他にも、風景画や風俗画や肖像画など活躍は多岐にわたり、この作品では彼の初期の作品に見られるような写実的な表現と、古典主義がうまく融合されている。色彩面では、全体的に落ち着いた印象ではあるが、人物には鮮明な色が使われており、鑑賞するものの目を引く。

また、本作に見られるようなビーナスの官能的な肉体美や、英雄を象徴するようなたくましいアドーニスの描写、一方ぽっちゃりと子どもらしく表現されたキューピッドの描写は、彼が数年後に取り掛かり始める代表傑作ガレリア・ファルネーゼ天井装飾画にも要素的に組み込まれていることがわかる。

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基本情報・編集情報

  • 画家アンニーバレ・カラッチ
  • 作品名ビーナスとアドーニスとキューピッド
  • 制作年1595年-1595年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵プラド美術館 (スペイン)
  • 種類油彩
  • 高さ212cm
  • 横幅268cm
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