作品概要

ピエロ》は、画家のジャン・アントワーヌ・ヴァトーによって制作された作品。制作年は1718年から1719年で、ルーヴル美術館に所蔵されている。

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《ピエロ》はアントワーヌ・ヴァトーの作品の中でも例外的に大きな作品である。おそらくベローニという名の元俳優が所有するカフェの看板であった。作品の下部にいるコンメディア・デッラルテのストック・キャラクターが不思議な空気感を出している。

悲しげな道化師

ゆったりとした流れの筆遣いと明るい色が本作品を確かな名作にしている。本作は、悲しげな道化師として自身を描いたヴァトーの自画像ではないかと見られることも多い。しかし、この道化師のモデルがヴァトー自身なのか、彼の友人か、有名な俳優か、それとも想像で描かれたのかは明らかでない。

本作品は、中央の人物の重い不動性とピエロを下から見上げる視線により、動きの中の静止状態からくる印象的な力を描いている。

作品の題材

本作品はもともと《ジル》という題名で知られていたが、最近は《ピエロ》の方が本作品のテーマに近いと考えられている。しかし、本作品の題材ははっきりしていない。カフェの劇風看板だった可能性や、ショーの看板だった可能性もある。注文を受けて手掛けたのか、単に楽しむために描いたのかも不明である。

空を背景にして、作品のほとんどをピエロが占めており、コンメディア・デッラルテのキャラクターは木の葉に隠れ、半身が描かれている。ストックキャラクターが4人確認できる。ロバにまたがる医者、恋人同士のリアンドロとイザベラ、そして船長である。

ルイス・ラ・カズによる遺贈

フランスの第一帝政中、本作品はナポレオン博物館の館長であったヴィヴァン・デノンが所有していた。その後、18世紀の熱心なコレクターであったルイス・ラ・カズの手に渡る。
 
1869年、《ピエロ》を含むルイス・ラ・カズのコレクションがルーブル美術館に遺贈される。これは、ルーブル美術館の18世紀フランス絵画コレクションのベースとなっている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジャン・アントワーヌ・ヴァトー
  • 作品名ピエロ
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1718年 - 1719年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ルーヴル美術館 (フランス)
  • 種類油絵
  • 高さ185cm
  • 横幅150cm
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